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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第2話 異動と挨拶
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 機動六課の食堂にて、四人の男女が食事をとりながら話をしていた。
 食堂ではモニタからニュースが流れているが、現在は政治経済の時間のようで、管理局の予算について放送されていた。ちなみに内容は一部局員の給料カットに関することだ。その内容に四人の表情が若干沈み、重苦しい雰囲気が立ち込める。

「あ、そういや、今日だっけか、あいつらが来るのは?」

 少しだけ草臥れた茶色い陸士部隊の制服に身を包み、テーブルの上に盛られた、ベーコンや卵焼き、サラダを食べながら、(こう)は何の前触れもなく突然口を開き、食事を取りながら四人の前にモニタを展開し、今日来る予定の響達のデータを表示させた。

「今日だよ今日。ったく、少し調べて、色々情報を送った直後だったからビックリしたよ、まったく」

 食事の手を止め、モニタを見ながら――青年の一人。煌の質問に返事をする少年、優夜(ゆうや)はため息を混じりに言葉を返す。だが、その様子とは反対にその顔はどことなく嬉しそうであり、再び食事の手を進めた。

「そうだね。二つ返事で「三人とも送る! 待ってろ!」って帰ってきたときは思わず笑っちゃったもん。それにしても、久しぶりとはいえ、偶然で四人、からの皆が同じ職場に揃うんだねぇ〜」

 優夜の向かい側に座る少女が、苦笑いを浮かべながら相づちを打つが、少女の時雨(しぐれ)の雰囲気は嬉しそうで、楽しそうである。

「そうだね、だけど八神部隊長は六課の監視だと思ってるかも。この部隊がいろんな所から睨まれてるって感じてるみたいだし、事実色々突っつかれてるし。なんか知らないけど中将から来てないのは不思議だけど」

 煌の向かい側に座り、ため息混じりに話す紗雪(さゆき)の表情は、査察……という訳では無いが、地上部隊のお偉い様が来たときのことを思い出したのか、どことなく疲れたような表情である。しかし、今は食事の時だからと、暗いことを考えるのをやめ、煌達三人の会話に加わる。
 四人はそれぞれ静かに食事を取りながら会話をしているものの、その様子はどことなく嬉しそうで、事実、時雨に至っては終始笑顔のままである。だが、その表情はすぐに暗くなった。

「……だけど、もしかすると給料が」

 時雨の言葉に、先程のニュースの内容を思い出したのかその場で食事を取る四人の表情が一気に暗くなった。が、すぐに。

「……言うな……早くご飯を食べよ、今日も忙しいんだからさ」

「……フフ、了解」

 腕を胸の前で組み、深いため息を吐く時雨に軽い注意を促す。そういう優夜も気難しい顔をしながら食事の手を動かした。
 
「だけど、向こうの隊長さんが響達を送ったのは純粋な善意? だとして、四人目はどうなの?」

 逸早く食事を採り終えた紗雪が、口元を拭きながら一つの疑
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