暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第2話 異動と挨拶
[6/20]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
だけど、なかなか起きないらしくてね、それでどうしたものか? なぁんて、考えてる最中に君たち三人も六課に異動って連絡が来たときは、正直驚いたんだ」
「……」
「これは神が……いや、聖王陛下が私に上に行きなさいという、導きだと思えて仕方ないんだ」
何が、導きなんだろう? ただ、他人を蹴落してでしか上がれないくせに。他人の粗を見つけることしか出来ないくせに。こいつに比べたら、響は……
「震離さん? 聞いてるの?」
「……はい。ただ、私たちが六課に言って情報を送るということになると、あまり表立ったことは出来ないと思います」
「ほぅ、それはどうして?」
「八神はやて二等陸佐は勘の鋭い人物と伺っております。それに自身が他の要人に睨まれているということを自覚して、新たに部隊を立てたのならば、おそらくこういうことには鋭いかと」
「……ふむ、たしかに」
そう言って顎に手を当てて考え始めた。正直見ててムカツクんだけど、それでも顔には出さない。顔に出して変な不信感とかもたれたら、後々絶対になんかしてくるだろうし。
それよりも、私自身驚いてるのは、八神はやてさんの事はあまり知らないから、響の言ってたことの受け売りをそのまま喋ったんだけど、案外覚えてるものだね。
けど……これで、「やらなくていい」なーんて、言われたら万々歳なんだけど、な。
「うん、よし、決めた。既に向こうに言った四人のデータと共に、定期的に送ってくれ」
「……はい。具体的にはどのペースで?」
「うん、二ヶ月に一回の、年6回だ。ただし、緊急の情報とかはすぐに送ること? まぁ、これは既に向こうにいる4人にも連絡を入れてることなんだけどね」
年6回で、緊急時の通信のみ、か……まぁ、これくらいなら問題ないな。……はぁ、響と奏になんて言おうかな。従ってくれるけど多分、本音じゃ納得しないだろうし。あぁ〜あ、せっかくの皆が同じ部隊に揃うと思った矢先にこれだ。正直嫌になる。
「了解です。では、そろそろ失礼いたします」
「うん、では、よろしくね? そして……」
「……」
ニコリと笑みを浮かべて。
「私の「お願い」を聞いてくれて本当にありがとう。別に無理はしなくてもいいんだよ?」
「いえ、無理はしてませんよ。ただ、「好き」でやってるだけですから。では、さすがにそろそろ遅刻しそうなので、これで失礼します」
「はい。それではお願いしますね?」
「……」
敬礼をして、さっさと部屋から出る。一秒でもあいつの顔を見たくなかったから、少しでも早く。廊下に置いといた荷物を持って、すぐに響達に連絡を入れて、それで駅に行って、急がないと。
――――――――――――――――――
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ