『ルイズが召喚したのが、ピッピだったら?』
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ルイズが召喚したソレは、見る者達に、まず可愛い!っと思わせた。
ぬいぐるみを彷彿とさせる愛くるしい姿ではあったが、ルイズが興奮しながらコントラクトサーヴァントの儀式を行おうとしたとき、その生き物がただ可愛いだけの生き物じゃなかったことがすぐ分かる。
迫ってくるルイズに、その生き物が怯えながらチッチッと指を振った途端、地震。大地震。
あまりのマグニチュードに誰も立っていられない状態になったが、身軽なその生き物だけは、背中を向けて逃げだそうとした。だが、ルイズが飛びつくように捕まえ、コントラクトサーヴァントの儀式の最後であるキスをした。
ピーピー!っと泣きながらルーンが刻まれる痛みにのたうつその愛くるしい生き物。ルイズは、可哀想だと思った。
ルーンが刻み終わった直後、キッとルイズを睨んだその生き物が再びその指を振った。その瞬間、その短い手足からは想像も出来ない連続パンチが繰り出され、殴られまくったルイズは、倒れた。
次の目を覚ましたら、保健室だった。顔中が痛い。鏡を見たら、腫れていた。
やがてコルベールが入って来て、だいじょうぶかと聞いてきた。ルイズは、それよりあの可愛い生き物は?っと聞いた。
あの生き物は…っとコルベールが言いにくそうにし、ハテナっと思ったルイズをコルベールが案内した。
そこは、凶暴な使い魔を収容するための檻が並んでいるところで、そこのひとつにあの愛くるしい生き物が入れられていた。
その生き物は、ルイズの姿を見ると、ピィ!っと鳴き、ビクビクと怯えながら檻の端に逃げていった。
ルイズがどういうことかと聞くと、使い魔召喚の儀式を行った場所だけに地震を起こしたり、ルイズをたこ殴りにしてノックアウトさせたり、ルイズが搬送された後も、コルベールを初めとした教員達を外見からは出せないはずの様々な技で撃退していったため、なんとか捕まえた後、こうして檻に閉じ込めて様子を見ることになったのだそうだ。
ルイズが出してあげてください!っと言っても、コルベールは、危険だからしばらくは様子見だと言って取り合わなかった。
結局、その生き物が檻から出されたのは、1週間後だった。
あまりにもビクビク震えて怯えるため、ルイズは、だいじょうぶよって言うが、余計怯えるだけだった。
ピッピだぁ!という驚いた声が聞こえた。ひとりのメイドがいたので、話を聞くとこの生き物のことを知っているようだった。
シエスタというメイドが言うには、この生き物の名は、ピッピ。
彼女の故郷の近隣にある山に住むと言われている、非常に珍しい生き物で、月から来たと言われているらしい。
指を振ることで、様々な技を出せるため見かけに
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