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洞窟のドラゴン
第三章

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 アルゲダスは彼から姿を隠しているドラゴンに声をかけた、すると緑色で後ろ足で立っているドラゴンが出て来て。
 二人にだ、こう言ってきた。
「君達は僕をやっつけに来たんじゃないんだ」
「違いますよ」
 アルゲダスはそこは断った。
「ほんまに」
「そうなんだね」
「逆に貴方が実は人ではないかと」
「うん、僕は近くの村のサイクロプス族でね」
 ドラゴンは実際に自分のことを話した。
「苺畑を家でやっていて名前はホセ=ロペスっていうんだ」
「ロペスさんですか」
「うん、今村で行方不明とか話題になってないかな」
「そのことは調べてみますが」
「僕の言うことは神事てくれるかな」
「術の気配を感じます」
 実際にとだ、アルゲダスはドラゴンに答えた。
「それも強く」
「そうなんだね」
「貴方は本当にですね」
「うん、ドラゴンじゃなくてね」
「人ですね」
「サイクロプスだよ、何か村に来た旅の氷の精霊のお婆さんに占ってもらって要求した占いのお金が高いって言ったらね」
 そうしたらというのだ。
「姿をね」
「変えられたのですね」
「そうなったけれど」
 これがというのだ。
「そのお婆さんのせいだよ」
「事情はわかりました、では貴方は暫くこちらで保護しますので」
「洞窟から出てだね」
「はい、そしてそのお婆さんをです」
「探してなんだ」
「変身を解いてもらいましょう」
 このことを約束して実際にだった、アルゲダスとエチェニケはドラゴンに姿を変えられた青年を連れて洞窟から出てだった。
 青年を一時リマの庁舎に赴き市長に二人の身分を明かしたうえで保護してもらい。
 そしてだ、そのうえでだった。
 二人で浮島に戻ってだった、そのうえで。
 二人で一緒にだった、浮島に戻って青年をドラゴンに変えたという老婆を探した、氷の精霊だという彼女を。その中で老婆が青年をドラゴンに変えただけでなく老婆の行き先で行方不明事件が次々に起こり窃盗や詐欺も頻発していた。二人はこういった事件が全て老婆の仕業だと睨みつつ老婆を追跡した。
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