『ルイズが召喚したのが、パラスだったら?』
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キノコと、虫。それが第一印象。見たまんまだ。
大きさは、30センチぐらいだろうか、大きすぎず、だが虫にしては大きすぎる。
背中に生えた赤くて黄色い斑点があるキノコが二つ。本体の虫の方には、まん丸で大きな二つの目があり、目を合せるとジッと見つめられる。
背中のキノコのためか、湿気や陰を好むようで、あまり日当たりの良いところを好まないようだ。
パラスだぁ!っという驚いた声を上げたメイドがいた。
シエスタというメイドに話を聞くと、この生き物の名は、パラス。
背中のキノコは、冬虫夏草というそうだ。
それを聞いて、ルイズがまず思ったのは、それは滋養強壮が高い秘薬の材料じゃなかったかと。
しかし一般に売られているのは、小さな虫の幼虫にキノコが生えたものだが、パラスも言われてみればそれに該当するだろう。
全身にキノコの胞子を浴びてから生まれてくるそうで、シエスタの曾祖父が言っていたことによると、一説では虫の意識よりキノコの意識の方が強く、キノコのために生きている虫だと言われているそうだ。
成長すると、パラセクトという巨大なキノコに乗っ取られた形態に成長するそうだ。
パラスのキノコは毒らしいから、食べちゃダメですよっと言われ、食べないわよっとルイズは返答した。
しかし、今は可愛い目でこちらを見てくるパラスも、いずれは、背中のキノコに意識を全て奪われてしまうのか…っと思うと切なかった。
あんたは、そんな生き方でいいの?っと聞いても、言葉が喋れないパラスは答えられない。
ある日、食堂でシエスタがギーシュに難癖付けられていた。見ていた生徒に聞くと、香水を拾ったことが原因でギーシュの二股が発覚し、二人に振られた原因をシエスタに押しつけているのだという。
ルイズは、それが貴族のすることか、あんたが悪いじゃないっと言うと、平常心じゃないギーシュがカッとなり、あろうことかルイズに決闘を言い渡した。あまりのことに周りがどよめき、ギーシュに友人達は慌ててギーシュをなだめる。
すると、ギーシュの足をツンツンとつつく感触があり、見ると、パラスがいた。
ギーシュが、はっ?と思った瞬間、ブシュッ!とパラスのキノコが一瞬しぼみ、赤い胞子がギーシュの顔にかかった。
途端、ギーシュは、ぶっ倒れた。慌てて友人達が介抱するとギーシュは、グースカ寝ていた。あまりに強烈な眠気のため、2,3日ほどギーシュは眠っていた。
目を覚ましたギーシュは、何があったのか、そして自分が何をしたのか聞いて、慌ててルイズに謝りに行き、シエスタにも謝罪した。
シエスタに、どういうことなのか聞くと、パラスのキノコの胞子は、強烈な毒や
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