『ルイズが召喚したのが、マンキーだったら?』
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まさか…っと思いつつ、タルブに行く準備をして馬に乗ると、なぜかマンキーが後ろの方に飛び乗った。なんかえらく大人しい。
やはりか…っとルイズは、自分の予想が的中しそうだと思った。シエスタは、不思議そうにしていた。
タルブ村は、ブドウ畑があるだけで他はさっぱりした小さな集落だった。しかし、少し離れた場所にうっそうとした森がある。そこには、立ち入り禁止とデカデカと看板が立てられていた。
時々無視して入っちゃう盗賊とかがいるみたいですけど、誰も帰ってこないらしいですよ?っとシエスタが怖いことを言った。
タルブに来て森が見えるなり、ルイズの後ろにいたマンキーが飛び降りて森の方に行ってしまった。
追いかけない方がいいですよ、っとシエスタが慌てたが、ルイズは落ち着いていて、いいわよ、好きにさせるわっと言った。
宿もないのでシエスタの家にお邪魔し、泊めもらったのだが、その夜、宛がわれた部屋の窓が外側からコンコンと叩かれた。起きたルイズは、窓を見ると、ルイズのマンキーがいた。
マンキーは、ルイズが顔を出すと、こっちだと言わんばかりに手招きした。ルイズは、着替えてシエスタの家族を起こさないよう外に出て追いかけた。
マンキーを追いかけていくと、やがて森の中に入る。
明かりが見え、草をかき分けて行くと、そこには、焚き火を中心に踊っているマンキーの群れがいた。
ルイズが来ると、ルイズのマンキーが群れの仲間に紹介するように鳴き声を上げた。
マンキー達は、ピョンピョン跳びはねて歓迎するといった様子でルイズにアピールしていた。
するとルイズのマンキーが、小柄なマンキーと、ルイズのマンキーと同じぐらい大きさのマンキーを連れてきた。
ルイズは、自分のマンキーの家族だと理解した。
だから、ルイズに怒っていたのだ。妻と子から引き離されて見知らぬ土地に連れてこられ使い魔の役目を強要されたことが許せなかったのだ。自分だってそんなことされたら、きっと怒るだろうし、許せないだろう。
マンキー達が用意した丸太を椅子代わりに座り、マンキー達が森で収穫したと思われる木の実を籠いっぱいに出された。
ルイズは、マンキー達のもてなしを受けながら彼らの踊りを眺めていた。
夜が明ける頃、ルイズのマンキーに案内されて森を出ると、シエスタとシエスタの家族が大慌てで出迎えてきた。
だいじょうぶですか!?っと聞かれて、だいじょうぶよっと答えておいた。
ルイズは、隣にいる自分のマンキーに目線を合わせ…、ここに残ってても良いのよ?っと言った。
マンキーは、少し考えるような仕草をし、やがて首を横に振った。
もしかしたら、夜ま
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