035話 学祭準備編 学祭に向けての出し物決め
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なのであるが、ここでは話すに話せないのである。
エヴァもすでに一口喉に通していて、一言。
「さすがだな……私の喉も久しぶりに唸ったぞ」
「お褒めにあずかり光栄です」
と、飲んだ人たちはそれぞれにシホの腕を褒めていた。
五月やチャオなども飲んでは「むぅ……」と唸っていてなかなかに好評であった。
そんな時にタイミングよくネギが教室に入ってくる。
「わぁっ!? な、なんですかこれは!?」
ネギは素直に驚き、この惨状をどうするか悩んでいたが生徒達に言葉巧みに誘導され出し物のお客役になっていて、生徒達がそれぞれどこかの怪しい大人のお店の女店員を彷彿とさせる行動をネギに試していて、
「……いいの、あれ?」
「放っておけ。馬鹿どものお遊びだ。それよりシホ、もう一杯くれないか」
「わかったわ」
そんな感じで場は流れていき、ついには新田先生が突撃してきて「全員正座!!」と相成ったのであった。
まぁあのままではネギが本気でお金を払いかねなそうであったので流れてよかったかもね
とシホは思うのであった。
そして結局、メイドカフェは新田先生によって禁止にされてしまったのであった。
お酒類はなんとか隠せたけども、ある意味ではよかったのかもしれない……。
…………翌日の事。
シホはエヴァに『超包子』で一時的に働いてみたらどうだ?という提案を受けていたのだけど、さすがに今から頼み込んでもバイトのシフト関係で迷惑を掛けるだろうと思い、辞退をしていたのであった。
五月やチャオは残念がっていたが、まぁ仕方がない。
まぁそれはそれとしてシホとタマモは露店には顔を出してはいるのだが、
「あ、エミヤンにアヤメさんネ。来ていたノ?」
「ええ、チャオさん。なにか頂ける? ニンニクが使われているのもいいけど、少し苦手でね」
「わたくしは点心でも頂けますか?」
チャオにはまだ正体は明かしていないために、そう誤魔化しながらも頼むシホであったが、そこで意外な反応をされるとは思っていなかったシホ。
そう、チャオはこう言ったのだ。
「わかてるネ。シホさんは異界の人でエヴァさんと同じ……。特別なものにしておくヨ」
「ッ!? チャオさん、あなたは……」
「ん? なにカナ?」
「…………、いえ」
その、チャオの邪気の無い笑みを向けられてシホは黙り込むしかなかった。
それでチャオはなんでもないように歩いて食事を取りに行った。
そんな後姿を見送りながらも、
「……シホ様。なにやらチャオからきな臭いものを感じました。彼女にはご注意してくださいね?」
「わかった。タマモもそう言うんならなにかあるんでしょうね。私も彼女の動きには警戒してお
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