第三章
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「この件を解決して欲しい」
「そういうことやな」
「頼めるか」
こうインペルに言ってきた。
「是非な」
「それが神託でなくてもな」
インペルはグリーンドラゴンに強い声で答えた。
「この辺りの海が荒れてるなら」
「何とかするか」
「この世界を救う星のモンや」
そうした立場であるからだというのだ。
「そやからな」
「ここはか」
「やらせてもらうわ」
神託に関係なくというのだ。
「是非な」
「では頼む」
ドラゴン達はこう言ってだ、二人にこの度のことを任せることにした。すると二人はまずは島から海に出てだった。
海の中まで探したがモンスターはいても。
これといった、グレートドラゴン達ですら気付かない様な強力な力を持つモンスター達はいなかった。むしろ。
インペルは自分達が乗っている船の上でルルフォに話した。
「強いモンスターやとな」
「海にいたらやな」
「ドラゴン達が気付くわ」
「僕達のこともわかった位やしな」
「それでドラゴン達がモンスターを倒して」
そしてというのだ。
「私等もな」
「やることないな」
「そやから海にはおらん」
「この辺りもな」
「けれどこの辺りの海が荒れてるってことは」
「海を荒らしてる奴はこの辺りにおるな」
「それは間違いない、けどな」
インペルは船の上で腕を組んで考えた、鰐人の顔が思慮深いものになっている。
「問題は何処におるか」
「それやな」
「あのドラゴン達が気付かんのやぞ」
インペル達をすぐに見抜ける様な力の持ち主達がというのだ。
「それやったらな」
「グレートドラゴンは神に等しい力があるな」
「そやから新田でも祀られてる」
「そやな」
「それがや」
その彼等がというのだ。
「気付かんとかな」
「ないやろ」
「それはな」
「この時点で相当に頭がええ相手や」
「そして力も強いな」
「そや、ただな」
「ただ?」
「ドラゴン達は海を主に観てるな」
インペルはここでこのことを指摘した。
「そやな」
「そら海の守り神や」
だからとだ、ルルフォも答えた。
「そやからな」
「そしてこの世に万能な存在はない」
「この世界では特にそやな」
「神ですらな」
インペルはこのことも指摘した。
「それこそ神の力を持つグレートドラゴンもな」
「そのドラゴンが三匹おってもやな」
「気付かんことがあるやろ、そして三百六十度円形にな」
その形でというのだ。
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