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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 ーそれぞれの愛情ー
学園一の問題児
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他のクラスとは違ってイレギュラーが多い。そこでこのクラスだけは特別に出場者決定戦が行われることになった」

先程以上に教室はざわめき立つ。おそらくイレギュラーの代表は空と大和のことだろう。

「では今からクラス代表決定戦のメンバーを発表する。名前を呼ばれたら返事をしろ。なお天田はシードだ。決勝まで待機してろ」

「わ、わかりました…」

ぶっちゃけ空からすればあまり出場したくはないのだが辞退を申し出れば千冬にどんな鉄拳を貰うかわからないのでここは素直に返事する。

「出場選手は……」







放課後、大和はシャル、空、モモの四人と学校内のカフェにいた。
大和は甘党である彼特製の超激甘ミルクティを片手にぶつくさと文句を言っている。

「ハァ…面倒臭ェ………。出たくねェのに…」

「まぁまぁ大和。そう文句言わないで」

「ありがとよシャル。けどやっぱり面倒臭ェよ。空にやらせればいいじゃねェかよォ……」

「そうもいかないわよお兄ちゃん。だってお兄ちゃんは世界で二人目の男性操縦者なんだもん。誰だってお兄ちゃんの姿見たくなるわよ」

「そォかい……。わざと負けよォかな…」

「そんなことした今度こそ首が飛ぶよ? 大和君…」

大和はもう一度深い溜息を吐くと、千冬からもらった組み合わせ表を見る。

「しかも相手はセシリアかよ。幼馴染潰すってのはなァ……」

「あら? 私はそう簡単に潰されるつもりはございませんよ」

後ろから声がしたので振り返ってみると縦ロールの長い金髪の少女、今回の大和の対戦相手であるセシリア・オルコットがキッと睨みを効かせて立っていた。

「相変わらずの神出鬼没だなァ。まさか丁寧にご挨拶でもしに来たのかァ?」

「笑えない冗談ですわね。今回は宣戦布告をしに参りましたの」

そう言ってセシリアはビシッと大和に指を向ける。

「大和さん、貴方とは幼馴染ですが相手になったからには容赦しません。全身全霊をもって、貴方を倒します」

「…ハハッ! そいつは面白ェ。そォいえばお前とISでヤり合うのは今回が始めてだったなァ…」

大和はセシリアの肩に手を置き冷たく言う。

「さっきはわざと負けるとか言ったがあれは取り消すわ。オレもヤるからには一切容赦しねェよ…」

明らかな大和の雰囲気の変化をその場にいる全員が感じ取った。その触れれば切てしまうナイフのように鋭く、そして目の前の獲物に食らい付く猛獣の如く鋭い雰囲気にセシリアは思わず冷汗をかく。

「オレをがっかりさせるなよ? セシリア」

そう言い残し、大和は一足先に学生寮へと帰って行った。
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