第四章
[8]前話
後ろから来た教団の者達はインペルが薙ぎ倒しルルフォはその間にだった。
教祖をアスカロンで真っ二つにした、これで終わりだった。
教団の者達は二人が呼んだ警察に生き残っている者達も含めて逮捕され教祖を含む死んでいた者達は復活させられたうえで裁判にかけられ全員魂を消す死刑を含めた厳罰に処せられた。こうして邪教の騒動は終わった。
ルルフォは全てが終わってからインペルを誘ってモンテレーにある彼も通ったことがあるレストランに入った、そこでだった。
鶏と野菜とアボガドのスープサルド=トラルベーニョにジャガイモの生クリーム煮であるババス=コン=ナタ、魚介類のサラダであるエンサラダ=デ=マルスコスにタコス、薄切りの牛のステーキ肉をグリルにしたカルネ=アサラーダに卵黄をふんだんに使ったカスタードプティングであるフランにリュウゼツランの蒸留酒であるメスカルを注文してだった。
二人でふんだんに飲んで食べた、その中で。
ルルフォのテにあるものが宿った、そこで彼はインペルに自分の中に語り掛けてくる言葉をそのまま話した。
「このプレートメイルはエル=シドの鎧や」
「スペインの英雄やな」
「その人の鎧や」
「パラディンに相応しいもんやな」
「全身を物理攻撃からも術からもな」
「守ってくれるか」
「ドラゴンとかのブレス攻撃もかなりな」
守ってくれるというのだ。
「そうした優れものの鎧や」
「それは何よりやな」
「それにや」
ルルフォはタコスをさらに食べつつ話した、自分の中で語り掛けてくる言葉をそのまま弾き続けて。
「僕自身神託を適えてな」
「そしてやな」
「全体的に一回り強くなった」
そうなったというのだ。
「有り難いことにな」
「それはええな」
「それでや」
今度はエンサラダ=デ=マルスコスを食べてインペルに話した、インペルも同じものを食べている。
「僕等は神託を適えたけどな」
「それでもやな」
「これで終わりかっていうとな」
「ちゃうな」
「むしろこれからや」
「その通りやな」
「この世界を救うのが目的や」
だからだというのだ。
「これから次の場所に行こうな」
「そやな、けれどやろ」
「まずはや」
ルルフォに今度はメスカルを飲みつつ話した。サイダーで割っているそれを。
「ここにあるものを飲んで食べて」
「そしてやな」
「それからや」
この世界を救う為に次の場所に行こうと話してだ、そのうえで。
ルルフォはカルネ=アサラーダも食べた、メキシコ風のステーキも実に美味かった。その美味さが今の彼を奮い立たせていた。
天空城の堕天使 完
2019・6・22
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