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天空城の堕天使
第三章

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「そうした神でな」
「生贄が否定されてもやな」
「それが意味ないことがわかってもな」
「それを否定する奴がな」
 まさにというのだ。
「この邪教の連中や」
「そういうことやな」
「それでや」
 まさにというのだ。
「今こうしてや」
「戦ってやな」
「教祖も倒そうとしてるな」
 インペルもこう言った。
「私等は」
「そや、ほなな」
「これからやな」
「教祖のおる場所に向かおうか」
「この城の中を探してな」
 二人でこう話しつつ城の中を探し回った、城の中の祭壇では生贄を捧げた後が拭かれていない鮮血として残っており。
 生贄に使われた後の骸も多く残っていた、ルルフォはその骸達も見つつインペルに対して険しい顔で話した。
「生贄に捧げられた人達も」
「蘇えさせてな」
「助けよな」
「教祖を倒してからな」
「その為にも来てるし」
 攫われ殺された彼等をというのだ。
「絶対にや」
「この人達も救わんとな」
 首を刎ねられたり心臓を抜かれたりしてこと切れている屍達を見つつ話してだ、戦闘をさらに続けて進んでいき。
 遂に教祖がいる城の天主のテラスに来た、そこには中南米の神が着る様な虹色の服を着た天使族の男がいた。
 天使は二人を前にしてこう言った。
「冒険者風情が私の邪魔をするのか」
「邪魔に来たんちゃうわ」
 ルルフォは天使の男に険しい顔で返した。
「自分を成敗しに来たんや」
「このホセ=ロゲリゲスをか」
「そや、誘拐と殺人の罪でな」
「神に生贄を捧げて何が悪い」
「そこや、生贄は法律で否定されててや」
 ルルフォは教祖にさらに言った。
「神々を喜ばんやろ」
「その筈がない、我等が神偉大なるテスカトリポカは生贄を喜ばれる」
 教祖はルルフォの言葉を強い声で否定した。
「絶対にだ」
「人の話聞かんな」
「戯言を聞くつもりはない、そして私の邪魔をするならだ」
「倒すっていうんやな」
「覚悟しろ」
 教祖は自分の周りに無数の雷の球を出した、それを己の周りに旋回させてそうしてルルフォ達に対して告げた。
「神を否定する愚か者達よ」
「否定してるのは生贄やが」
 それでもとだ、ルルフォは言ってだった。
 インペルと共に戦闘に入った、教祖は雷だけでなく召喚の術に闇の気配も使った。そうしてだった。
 二人に攻撃を浴びせる、だがやはり星の者達である二人の敵ではなかった。自身が出した雷を相殺したルルフォを恐れることはなかったが。
 やはり二人には敵わなかった、ルルフォは教祖自身に対してもギリシアの火を使い雷を相殺してだった。
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