第二章
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「僕等では何でもないやろ」
「例え相当な術を使うもんでもな」
「雷帝さんの雷より上か」
「そんな筈ないしな」
「あれよりずっとましの筈や」
そうならというのだ。
「何でもない」
「それでやな」
「正面突破や、それに相手もな」
邪教の教祖の方もというのだ。
「正面突破を考えてるか」
「雷があるのに」
「それは考えてない、そこや」
「敵の考えていないやり方で攻める」
「それが戦に勝つ秘訣や」
だからだというのだ。
「ここはや」
「それでやな」
「正面突破や」
そうするというのだ。
「ええな」
「よし、ほなな」
「それでいくで」
こう言ってだった、ルルフォはインペルと共に宙を飛ぶ術で空に舞った、そうして一直線にだった。
浮島に向かう、そして浮島に近付くと。
無数の雷が龍の如く襲い掛かってきた、だが。
ルルフォはここで自身の神具であるギリシア火を出した、すると無数の炎の矢が彼の思うままに動き。
雷にぶつかり相殺していく、ルルフォはその中を進みつつ言った。
「こうするんや」
「天候を操るんやなくてやな」
「従えるんや」
その脅威を潰してというのだ。
「それが敵が一番思ってない」
「攻め方やな」
「そや、普通雷を避けるか」
「消すな」
「そうするのが普通やが」
そこをというのだ。
「僕はあえてや」
「潰してやな」
「乗り込んだるわ、そしてこれは」
「雷の嵐に勝つだけの力もある」
「それを邪教の連中にも見せるんや」
その力をというのだ。
「それで連中の肝を潰してな」
「精神的に有利に立ったうえでか」
「正面から堂々と乗り込む、そうすればな」
「勝てるな」
「敵を精神的に圧倒したら」
それでというのだ。
「どんな相手にも勝てる」
「そういう考えやな」
「そや、ほな行くで」
こう言ってだった、ルルフォは無数の炎の矢で雷を潰しつつそのうえでインペルと共に浮島に向かった。そうして。
浮島に乗り込んだ、浮島はごく小さな島で欧州の古城を思わせる城以外はなかった。その城の正門からだった。
二人は乗り込んだ、正門はルルフォがアスカロンで両断して開いた。そしてだった。
城の中に入ると邪教の者達が出て来たが皆雷を潰して入って来たルルフォ達に怖気付いていた。それでだった。
能力でも圧倒している二人は邪教の者達を次々に倒していき古城の中を進んでいった、城の中は城というよりかはむしろ神殿それも中南米の神々を祀るものだった。
左足が鏡になった神やジャガーの石像が多くある、インペルはその石像達を戦いつつ前に進む中で見てルルフォに話した。
「テスカトリポカやな」
「戦の神やな」
「中南米のな」
「アステカのな」
「この辺りの神様でも特に生贄を
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