『ルイズが召喚したのが、ズバットだったら?』
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思われる人間がカラカラのミイラになっている死体が見つかることがあるらしい。
ルイズは、思案した。なんとかして血を手に入れられないかと。
そこで畜産農家から、捌いた家畜の新鮮な血だけを持ってこれないかと依頼した。訝しまれたが、依頼は通り、皮袋に新鮮な血が詰まった状態ですぐに送られてきた。
ズバットに見せると、一生懸命血をすすった。
やっと元気になったズバットは、パタパタと翼を広げて飛び回る。ルイズは、元気なってくれてよかったと、ホッとした。
そんなある日、食堂での一件でギーシュと決闘となってしまった。
アウェイな状況の中、ルイズは、必死に爆発魔法を使うが、狙いが定まらず、ギーシュのワルキューレにボロボロにされた。
降参だと言いかけた時、ズバットが飛んできてワルキューレの首をその翼で切断した。
しかし、それが限界だったのか夜行性のズバットは、フラフラと宙を舞う。
ギーシュがそれを見て笑い、新たにワルキューレを錬成してフラフラしているズバットの足を掴んだ。
その時だった。ズバットが光が輝き、巨大化した。
それは、まさに顔に翼が生えた姿。巨大な口ばかりが目立ち、そこに生えた大きな翼と、小さな足、目つきが悪い目と、小さな耳がある。
ズバットからゴルバットへと変化を遂げたのだ。ゴルバットは、巨大な翼で自分を掴んでいるワルキューレの首を弾き飛ばし、破壊した。
そして、ギロッとギーシュを睨む。ビクッとなったギーシュが慌ててワルキューレを新たに錬成しようとすると、ゴルバットがその巨体からは想像もできない速度で接近し、ガブリ。ギーシュに噛みついた。
血を吸っちゃダメ!っと慌てつつ言えたルイズは、偉い。
すぐ口を離したものの、あっという間に青ざめて倒れるギーシュは、すぐに搬送され、解毒された。
血を吸う量は増えたものの、あまり吸い過ぎると飛べなくなるらしく、それに一回吸えば数日は平気っぽかった。なので思ったよりも出費はかさまなかった。
ある日、ゴルバットが窓を突き破ってどこかへ飛んで行ってしまった。数日戻らず、やがて夜に帰ってきて卵を抱えていた。
どうやらこのゴルバット(ズバット)。メスだったらしい。繁殖期のため、タルブまで行って卵をもうけてきたらしい。
生まれてきたズバットには、ゴルバットと同じルーンが刻まれていた。やがてゴルバットは、タルブで見つけてきた番まで連れてきて、卵を産みまくってズバットの群れが学院に生息することになったのだった。
そして学院に窃盗に来た、土くれのフーケが、噛み跡だらけで、貧血でぶっ倒れているのが見つかるのであった。
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