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華やかな結婚式
第一章
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               華やかな結婚式
 ハリー=オコナーとマイケル=ギンズバーグの二人はオコナーの神託でアメリカニューメキシコ州アルパカーキ近くの村に来ていた、丁度その村では結婚式が行われていた。
 華やかなその式を見てだ、オコナーはこんなことを言った。
「いや、何時かな」
「僕等もな」
 ギンズバーグもこう言った。
「結婚してな」
「ええ奥さん貰って」
 そうしてというのだ。
「幸せな家庭持ちたいな」
「ヘミングウェーさんみたいにな」
「あの人あれでな」
 起きた世界での彼のことを話すのだった。
「家庭持ってるからな」
「結婚してな」
「もう奥さんのお腹には子供おるそうやし」
「女の子らしいな」
「そうなりたいな」
「ほんまにな」
 こうしたことを話した、そしてだった。
 ここでだ、オコナーはこうも言った。
「あちきはこの喋り方でもな」
「一人称それでもな」
「男やからな」
「それも漢でありたいな」
「そやからな」
 それでというのだ。
「家庭を持ったら」
「その時はやな」
「奥さん大事にするで、子供が生まれても」
「その子供もやな」
「絶対にな」
 それこそというのだ。
「大事にするで」
「そうせんとな、ほんまに家庭持ったら」
 ギンズバーグも言うことだった。
「家族大事にせんとな」
「人やったらな」
「そうせなな」
 こうした話をしつつ村の中を巡った、そうして素性を隠して村のギルドに入って神託でありそうな依頼を探していると。
 ある依頼を見てだ、オコナーはギンズバーグに話した。
「この依頼な」
「ありそうか」
「そや、村の保安官ケイン=ランスからの依頼な」
「村の近くの山のモンスター退治にか」
「そこにある金色のユッカか」
「その花を手に入れに行くので協力して欲しい」
「この依頼がな」
 こうギンズバーグに話した。
「神託やと思うわ」
「それでやな」
「この依頼受けるか」
「そうするわ」
 こうギンズバーグに話してだった、オコナーは彼と共にギルドの事務の者に依頼を受けろと言った。そうして依頼主の保安官のところに行くと。
 若いエルフの緑系統の西部劇の保安官の服を着た男だった、彼は二人を見てその瞬間にこう言った。
「あんた達何者だ」
「おい、いきなりそう言うか」
「並の冒険者じゃないな」
 エルフ族によくある緑の目を鋭くさせての言葉だった。
「レベル百八十はあるよな、二人共」
「そこまでわかるか」
「俺もこの前まで冒険者でな」
 保安官は笑って言った、目も笑っている。
「世界中を旅して戦い続けてな」
「相当なレベルになってるか」
「レベル五十だよ」
「それは相当やな、その若さでやと」
「アマゾンにも行ったさ」 

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