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フォース・オブ・イマジナリー
Turn:08 ヴァンガード普及協会
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ないわ、ですよね」
弟を慰めながらミライたちに話を振るレイラ
「あ、えーっと………」←今のところ負けたことない人
「クスッ、ええ、その通りよ、私も何度か挫けそうになったけど、そうして得たものだってたくさんあるわ」
「ミライのお姉ちゃんすっごく強い人なのに?」
「ええ、誰だって負けることはあるわ、大事なのはヴァンガードを大好きだって気持ち、ユウダイ君だってヴァンガードが好きでしょう」
「………うん!僕諦めないよ」
「ふふっ、それでこそ私の弟よ」
「僕もう一度ファイトしてくる」
そういってユウダイはまたファイトスペースへと戻っていった
「懐かしいなぁ、私もヴァンガード始めたばっかりの頃上手くいかなくてよく泣いてたっけ」
「え!?ミライさんもですか?」
「ああ、うん、うちの場合覚えたての頃は両親とファイトしてたんだけど………ファイトのこととなると手加減するのも忘れて熱くなっちゃうから」
「ぶふっ」
頬を掻いて困った笑みを浮かべるミライと思わず吹き出してしまうレイラ
「えっと」
「ミライさんのお母様は元プロファイター、お父様も普及協会で働いていてとても素晴らしいファイターだったとか」
「えっ!?そんな相手が手加減ナシって………」
思わずドン引きするヒトミを見て遠い目で落ち込むミライ
「本当、挫けずよくここまで続いたなぁ」
「ミライさーん!帰ってきてください!」

「すいません!新導ミライさんはいらっしゃいますか」
支部の制服を着た女性が慌てた様子でミライを呼びに来る
「ミライは私ですけど」
ユウダイとヒトミのファイトを眺めていたミライが手を上げて呼び寄せる
「すいません、支部長に頼まれて呼びに来たんですけど………」
「ああ、ひょっとして新しく来た」
「はい、宮導チカゲといいます」
「えっ?宮導?」
女性が名乗って驚いたヒトミが思わず身を乗り出す
「知ってらっしゃるの?」
「ええっと、クラスメイトに同じ苗字の友達が………」
「まあ、じゃあ貴方ヤイバのお友達?」
ヒトミの言葉に嬉しそうに笑うチカゲ
「えっと、初めてのファイトの時にいろいろ教えてもらって」
「まあ、ヤイバにこんなかわいいお友達が」
「ではあなたはその子のお姉さまなんですの?」
「い〜え、ヤイバは私の息子です」
チカゲの言葉に周囲の空気が一斉に凍り付く
「ず、ずいぶん若いお母さまで、失礼ながら年齢を聞いても………」
「上手なお嬢さんですね、こう見えて31歳ですよ」
「えっ!?本当に若い!?」
思わずミライも声を上げてしまった
「あっ、すいません私仕事がまだ」
「私も伯父様に用事があったんだ、このままじゃ待たせちゃう」
チカゲとミライが慌てて出ていく中でヒトミたちはただ驚き立ち尽くすのだった

「ただいまぁ〜」

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