Turn:08 ヴァンガード普及協会
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「大会か………」
大会に出ることを薦められたヒトミだが踏ん切りがつかないでいた
「はぁ、どうしようかなぁ」
困ったように項垂れているとミライがエプロンから着替えて出かける支度をしていることに気付いた
「あれ?ミライさんどこか行くんですか?」
「うん、ちょっとドラゴンエンパイア支部に、何だったら一緒に来る?」
Turn:08 ヴァンガード普及協会
特徴的な赤い建物にミライに連れられ
「ここが普及協会………ヴァンガードの大会を運営しているところだけはありますね」
そういってあたりを見回すヒトミ
広いロビーを眺めて左右を見ていると
「なんかどこかのショッピングモールみたいな………うわっ!?なにあれ?」
真っ赤な竜の立像を見つけぎょっとなった
「ああ、ドラゴニック・オーバーロードっていうかげろうのユニットよ」
「いや、そうじゃなくて、なんであんなものが?」
「さっき自分でショッピングモールみたいって言ってたでしょ、ここの1階から3階は一般の人向けにアミューズメントエリアになっていて、自由に見て回れるのよ」
「それであんなものが………」
ミライが受付の人と話している間近くのベンチで座って待っていた
「はい、わかりました、では終わりましたら………ごめん矢代さん、伯父様会議が長引いてるみたいで………」
「伯父様?………」
「それは後々、あ、そこのテラスにファイトスペースあるから行ってみる?
そう言ってミライは二階の方を指さす
「………」
ファイカを握りしめしばし考えた様子のヒトミだったが………
「超次元ロボダイユーシャでヴァンガードにアタック」
「ガード!」
子供たちがにぎやかにファイトしている様子を眺める一人の女性の姿がファイトスペースにはあった
「いろんな人とファイトしてみるのも楽しいわよ」
「それもわかっているんですけど………」
「あら?ミライさん」
「あ、レイラ、あなたも来ていたのね」
女性がミライに気付き声をかけるとすぐにヒトミにも気づいた
「こちらは?」
「最近2号店に通い始めた常連さん」
「初めまして、私船本レイラと申します」
「あ、矢代ヒトミです」
優美な所作であいさつをするレイラに驚きつつあいさつを返すヒトミ
「そういえば今日はチームの子たちは一緒じゃないのね」
「ええ、今日は弟の付き添いに」
「弟さん?」
ヒトミが釣られてファイトテーブルの方を見てみればファイトで負けて落ち込む少し及び腰な少年と元気に勝利を喜ぶ少年
「えっと、あっちの喜んでる」
「いいえ、落ち込んでる方が弟です」
「お姉ちゃんごめんなさい、負けちゃった」
レイラの下へ落ち込んだ少年がデッキを握りしめながらやってきた
「ユウダイ、そんなに落ち込んではだめよ、負けるのは別に悪いことじゃ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ