『ルイズが召喚したのが、ストライクだったら?』
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その使い魔は、とにかく危なかった。
というのも、両手が鋭い大きな刃物のようになっていたからだ。
背中には、虫のような羽を持つが、顔はトカゲのようなは虫類っぽく、目は鋭い。あとは腹部が虫っぽいぐらいでそれ以外の造形はかなりカッコいい。1.5メートルと大きさも十分だ。
コントラクトサーヴァントの儀式をするときも、刃の腕を振り回してきて非常に危なかったが、タバサの協力もあってなんとかできた。
しかし、ルーンの従属性で懐いてくれるのはいいが、刃の腕で抱きつこうとしてくるのはどうにかならないものか。危ない。非常に危ない。
だが、そんなルイズの反応すら楽しいのか、その使い魔は、笑顔で嫌がるルイズに迫る。ルイズは、逃げる。その繰り返しだった。
すると、ストライク!っという驚いた声が聞こえた。
見ると、そこには一人のメイド。
シエスタというこのメイドに話を聞くと、この生き物の名は、ストライクというらしい。
タルブの近隣の森にたまに見られる珍しいカマキリの一種だと言った。
体が大きいせいかあまり羽を使わないそうで、移動するときは邪魔な草木をその腕の刃で切っているそうだ。また、両手の刃は大振りながら器用で、獲物を捌いて食べるそうだ。ルイズは、それを聞いて、まさか自分を食べようと!?っとストライクを見ると、ストライクは察したのかブンブンと首を横に振った。こちらの心情を理解しているので、意外と頭も良いらしい。
話を聞いたところで問題は解決せず、変わらずストライクは、嫌がるルイズに抱きつこうとしてくる。刃が怖いのでルイズは逃げる。その繰り返しだ。
男子生徒達は、ストライクの見た目がカッコいいから、羨ましがっていた。
意地悪をしてくる男子生徒が自分に譲れと言ってくると、ストライクが見えぬ速度で腕の刃を振るって、相手の服だけを見るも無惨に切り裂く。肌身は一切傷つけない。
目の前にいた男子生徒をいきなり全裸にされて、ルイズがキャー!っと悲鳴を上げるのも楽しいのか、ストライクは笑う。
見た目カッコいいのに、中身は残念。ルイズのストライクにたいして、そんなレッテルが貼られるのに時間はかからなかった。
幸いなのは、ルイズ以外の女子には危害を加えないことだけだろうか。
この変態カマキリ!っと罵っても、ストライクは、ケラケラ笑うだけだった。そしてあるとき、とうとう、うっ…と泣きだすルイズ。さすがのストライクもやり過ぎたっと思ったのか慌てる。しかし、ルイズに触ろうにも自分の手が刃だと気づいて、ますますオロオロとした。
そして、通りがかったキュルケがルイズを慰め、ストライクに説教した。それ以降、ストライクは、ルイズ
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