第三章
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「市長さんはここで吉報を待ってくれるか」
「では」
「ここで市長さんの仕事をしながらな」
そのうえでというのだ。
「宜しゅうな」
「星の方がそう言われるなら」
市長も異論はなかった、それでだった。
二人は市長に約束してそうしてだった、すぐに街を出て水門のところに向かった。ここでミニーはジェーンに言った。
「植物系のモンスターやとな」
「弱点は火とな」
「氷やな」
「そやな、そやからな」
「そうした術を使って戦うとな」
ミニーは水門への道を歩きつつ共にいるジェーンに話した。
「有利やな」
「そやけどミニーそれだけちゃうやろ」
「ただ術使うだけやとな」
にいっ、と笑ってだった。ミニーはジェーンの言葉に答えた。
「勝ててもその分楽やない」
「正攻法よりもやな」
「私正攻法は好きやない」
「幻術師やしな」
「そや、幻術師やとな」
「幻術とか使ったりな」
そうしてというのだ。
「戦うもんやろ」
「それでやな」
「そや、ここはや」
まさにというのだ。
「幻術使ったり姿消したり」
「そうしてやな」
「私の幻術は目だけやない」
惑わせるものはというのだ。
「相手の鼻、耳、触覚、味覚にな」
「第六感までやな」
「全部惑わせる、それこそがや」
「ほんまの幻術師やな」
「それでや」
ここはというのだ。
「それを守ってな」
「戦うか」
「そうするか」
「ここはな、それは自分もやな」
「僕ちんはな」
ジェーンもジェーンで笑ってミニーに話した。
「神具の土竜爪がある」
「それで地中に入れてな」
「その中を進める」
「そやな」
まさにというのだ。
「それが出来るさかいな」
「それでやな」
「そや、大丈夫や」
こうミニーに答えた。
「奇襲とか相手を惑わすことはな」
「得意やな」
「それに根っこもな」
植物型モンスターの特徴だ、例え動くことが出来ても足はそれになっているのだ。そしてその根の部分こそが最大の弱点なのだ。
その根の部分をとだ、ジェーンはミニーに話した。
「狙えるさかいな」
「それでやな」
「奇襲が出来るからな」
「勝てるな」
「それが出来るわ」
こう言ってそしてだった。
二人は水門のところまで歩いて向かった、途中モンスター達は出て来なかったが肝心の水門に行くと。
文字通り緑の地獄だった、アメリカに出没する植物系のモンスター達が全て揃っていて数もおソロしいまでだった。
そしてその中央には。
「でかいのがおるな」
「そやな」
ジェーンはその中央を見つつミニーに答えた、そこには全長二十メートルを超える緑色の身体と紙を持つ裸の美女がいた、それは確かに木人の女に似ていたが。
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