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魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
第69話 過去語 二
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?」
「マフィアは抜けた! 一年前に??」
「え??」
「んで、一週間くらい前に研究所ぶっ壊した??」
「えぇ??」
「だから、何時迄もマフィアでの色々を引き摺っていたくないから敬語も、マフィアでの意識も、全部やめッ??」
「……はぁ……?」
「なのに全然残ってるからこうして依頼しに来たの?? あと私の逃亡計画を練ってもらうため?? 出来なきゃ殺すッ????」
「えぇぇぇええええええ……? そりゃ、ちょっと厳しすぎやしませんかね……」
「あ゛? じゃあ今すぐぶっ殺してやっからこっち来いよ」
「すみません早急にやらせていただきますのでお命だけは……????」
驚いたり謝ったり忙しい男。
今は床で綺麗な土下座を披露している。
『???琴葉、逃げろ!』
『???琴葉ちゃん?? 私たちの分も、琴葉ちゃんが……琴葉ちゃんが生き、』
???あれ。あの二人は、もしかして……
「???やっぱやめた。今言った話、やっぱり全部なし」
「……え?」
「だって私と関わると、最終的にみんな死ぬでしょ?」
???否、もしかしてじゃない。
私の友達は私の所為で殺された。
「じゃあね、萬屋。今までの迷惑料ってことで、これからも金は用意してあげる。だから、もう」
そこまで言った瞬間、ドンドンドンと扉が強く叩かれた。
もしかして、もう追手が来て……
「お客さん! 奥でタオルとか着替えを探して、適当に待っててください!」
「え、ちょ……」
店主に押され、店の奥へと突っ込まれる。取り敢えず階段があって、上の方が開けた空間になっているっぽいので、急いで階段を上る。
階段を上った先は三つの扉がある廊下。取り敢えず何処でもいいやと言う事で、近くにあった扉を開け、中に入る。
「……わ、汚な……」
此処は恐らく、店主の部屋だろう。此処の店主、前からギャンブル癖が凄いと聞く。ギャンブラーらしいズボラな性格が部屋にも出ている。
取り敢えず、髪や顔についた血を落とすためのタオルと着替え。
成人男性の服が十五歳女子の体に合うわけがないが、取り敢えず黒いシャツとハーフパンツを拾う。本当に、これが洗濯済みである事を願う。
あとタオル。出来ればお風呂に入って全部血を流したかったが、そんな余裕は無い。タオルを濡らして、体に染み付いた赤をとる。
さてと、来訪者は誰だ……?
「……そろそろ借金を返してくれないと困るんですけど? 君月さん」
「すいませんすいません?? 一週間くらいあれば用意できると思うんですけどぉ……」
「それ、先週も言ってたよね? 先々週も」
借金取りかよ。ビビらせんじゃねぇよぶっ
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