暁 〜小説投稿サイト〜
DQ8 呪われし姫君と違う意味で呪われし者達(リュカ伝その3.8おぷしょんバージョン)
第二十一話:正義の味方は必要無い
[4/4]
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
、度を超して失礼なクセに私の身を案じてるのは、私が
リュケイロム
(
お父さん
)
の娘だからなのね。
不愉快だけど納得しましょう。
ドルマゲスは強いみたいだし、下手に反発して大怪我(ウルポンも含む)をしてお父さんを悲しませたくないし……
……でも、アハト君達は大丈夫かしら?
そんなに強い敵を相手に、未だ未だ未熟な冒険者達だけで戦いを挑みに行っちゃって。
彼等が強くなるまで共闘は待てって言うけど、今回で死んじゃったら共闘も何も無いのに。
「ねぇウルポン。私達が戦闘に参加する事を別にしても、アハト君等が今日……って言うか今まさに殺されちゃうんじゃないの?」
ドルマゲスを倒すのなら、彼等が強くなるのを待たなきゃならないのに。
「先程も言いましたが、彼等が自らの落ち度で死しても、それは我々には関係の無い事。共にこの世界を旅するとしても、運命まで共有する必要は有りません。何故なら、俺等と彼等では目指す終着点が違います」
「終着点〜?」
「そうですよ。俺等がこの世界を旅するのは、元の世界……グランバニアに戻る為です。ですがアハト君等はドルマゲスを倒す事を目的としている。ドルマゲスを倒せば俺等もグランバニアに帰れるというのなら、全力で彼等をサポートしますが、現状ではラーミアを探す事が帰る為の最短コース。ドルマゲス討伐は俺等にとって序手ででしかない……そんな事に全力を注ぐわけにはいかない。アハト君等がこの戦いで死ぬのであれば、俺等は手探りでこの世界を旅するだけ。運良く生き残れば、また一緒に旅をし、俺等の目的を果たせば良い」
言いたい事は解った……
でも胸糞悪い事を平気で言う男ね!
だから嫌いなのよ……唯一評価出来るのは、お父さんを絶対と崇めている事だけ。
もう話を聞きたくないわ。
私は腰から剣を外し、近くの牧草の束に腰掛ける。
そんな私を見て、もう突っ走らないと解ったのか、ウルポンも剣を拾い腰の鞘に戻すと身体ごと視線を燃えている修道院(院長の部屋)へ移す。
今頃アハト君達はドルマゲスと戦っているのだろうか?
勝てないまでも皆無事だと良いな。
折角仲良くなれたんだし、これからも一緒に冒険したいよ。
ラン君が私とウルポンとの中間に居て、こちらをチラチラ見て気遣ってる。
何か……今はそれが鬱陶しく感じる。
何でだろ? 私の意見に反対したからかな?
……早く、お父さんの下に帰りたい。
リュリュSIDE END
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ