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ドリトル先生と姫路城のお姫様
第三幕その一
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               色々な妖怪
 八条学園はとても広くて様々な設備や学部、学科があるだけではありません。実は色々な怪談話があります。
 このことについてです、先生は大学の中を散策しつつ動物の皆にお話しました。
「この学園は妖怪のお話が多いんだよね」
「そうそう、幽霊とか妖怪とね」
「そうしたお話が多いよね」
「大学もそうだしね」
「動物園や博物館にもあるし」
「それぞれの場所で幾つもあって」
「怪談の宝庫だよ」
 動物の皆もこう答えます。
「ガジュマルの木にキジムナーがいるとか」
「あと何処かに幽霊が出るとか」
「真夜中に妖怪が出るとか」
「そんなお話一杯あるよね」
「もうどれだけあるかしら」
「うん、色々な種類の妖怪がいるね」
 まさにと言う先生でした。
「それも日本の妖怪だけじゃないからね」
「そうだよね」
「この辺りも妖怪の話あったよね」
「中国から狐だったかしら」
「そのお話があってね」
「そうだったね、中国は狐のお話が凄く多くてね」
 ここで中国の妖怪のお話をする先生でした。
「元々九尾の狐もそうだったしね」
「鳥羽法皇を惑わしたっていう」
「あの狐も中国からの妖怪だったね」
「水虎っていう妖怪もだし」
「中国から来た妖怪もいたね」
「他にはドラキュラ伯爵や狼男も出るし」
 この学園ではです。
「フランケンシュタインのモンスターもね」
「あとアメリカの妖怪とか中南米の妖怪のお話もいたね」
「アフリカの妖怪とかも」
「日本の妖怪が確かに多いけれど」
「メイドさんの幽霊がいたり」
「本当に色々な怪談がある場所だね」
「実は世界屈指の心霊、怪談スポットだよ」
 この学園はそうだというのです。
「百鬼夜行も出るしね」
「あの妖怪が大勢出るっていう」
「真夜中に行列で色々な妖怪が歩くんだね」
「日本の妖怪のパレードね」
「あれも出るんだね」
「そうしたお話もあるよ。妖怪や幽霊はね」
 先生は楽しそうにお話します。
「面白いよね」
「先生そちらにも縁があるしね」
「イギリスっていう国自体がそうだしね」
「幽霊や妖怪のお話も多いし」
「先生も馴染みがあるんだね」
「そうなんだ、だから泉鏡花もね」
 またこの人のお話をします、丁度先生達は柳の木の傍に来ました。日本では幽霊ととても縁のある木です。
「好きなんだよね」
「そういえばそうだね」
「先生もいつも言ってるけれど」
「泉鏡花さんの作品は妖怪がよく出る」
「お母さんもそうで」
「うん、日本の妖怪がね」 
 まさにと言う先生でした。
「よく出て来るよ」
「日本の妖怪ってユーモラスだよね」
「怖い妖怪もいるけれどね」
「何処か愛嬌があってね」
「親しみやすいよね」
「そうなん
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