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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第20話
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にするという虚しい結果ばかりでした。その事に虚しさや”神である私自身の存在の恐ろしさ”を思い知った私は夫や仲間達と共に当時のゼムリア大陸を救った後、”女神としての最後の務め”として『”神”の判断にゼムリア大陸の人々が左右される事や”神”や”奇蹟”に縋る事で人々が堕落する事を恐れ、”神”や不確かな”奇蹟”に頼らずに自分自身で”選択”して”本当の幸せ”を掴みとって欲しいと願い』も込めて、当時の人々に”七の至宝(セプト=テリオン)”を授けたのです。」
「……………………」
「ハハ…………まさかこのような形で、空の女神”が人々に”七の至宝(セプトテリオン)”を授けた”真実”を知ってしまうとはね…………七耀教会も今の事実を知った時、さぞ驚いたんじゃないのかい?」
エイドスの話を聞いたアリサ達がそれぞれ言葉をなくして絶句している中、疲れた表情で呟いたオリヴァルト皇子はワジとルフィナに訊ねた。
「当然教皇猊下も含めて教会(ウチ)の上層部はみんな驚いていたよ?何せ滅多な事で動じないあの”総長”ですら心底驚いていたくらいだからね♪」
「へミスフィア卿、今はこの場を茶化すような発言をするべきではないかと。」
口元に笑みを浮かべて答えたワジにルフィナは静かな表情で指摘した。

「―――ま、そういう訳だから教会としては、過去の偉業を果たしてそれぞれ平穏な生活を過ごしていたにも関わらずクロスベルの”異変”の解決の為に時を超えて”異変”の解決に協力してくれた”空の女神”とその一族には『一度も揃った事がない家族全員で自分達にとっての未来であるゼムリア大陸がどのように発展し、変わったのかを自分達の目で確認し、体験したい』―――ま、要するに”家族旅行”だね。僕達七耀教会は”空の女神”の希望通り、”空の女神”達がそれぞれ元の時代に帰還するまで全力で”空の女神”達の”家族旅行”をサポートする事にしたのさ。」
「そしてそのサポートの中には遥か昔からゼムリア大陸の多くの人々が崇め続けてきた”空の女神”であるエイドス様とその一族の方々の威光を政治利用しようとする輩から守る事も含まれています。ですから、エイドス様達がエレボニア帝国とメンフィル・クロスベル両帝国との戦争に関わる事に対して拒否の意志を示した以上、お引き取り願います。」
(フフ、私達の場合は平穏な生活を過ごしているとは言えませんけどね。)
(アハハ…………それについては反論できないな。)
(フフ、”冒険”が大好きなアドルさんには”平穏”という言葉とは無縁ですものね。)
そして真面目な顔に戻ったワジはルフィナと共にオリヴァルト皇子達からエイドスを庇うようにエイドスの前に出てオリヴァルト皇子達に宣言し、エレナの小声に対してアドルとフィーナはそれぞれ苦笑していた。

「ま、待ってください…………!わたし達は女神様達
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