第20話
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共に驚いたアリサとエリオットは表情を青ざめさせ、サラは複雑そうな表情で呟き、アンゼリカは疲れた表情で呟き、ユーシスは辛そうな表情で黙り込んでいた。
「エイドス様の仰っている通り、我々のエイドス様への嘆願は道理の通らないことである事は理解しています。ですが、今回の件とは無関係のエレボニアの平民達までその煽りを受けて苦しみ、傷つくことになるでしょう。どうか我々の為ではなく、民達の為にお力をお貸し願えないでしょうか?」
「―――そう、”それ”についても私はもう懲り懲りしていて、私の時代で起こったゼムリア大陸の危機を救った後夫と共に”普通の人として”生きる事を決めた時から、人同士の争いによって起こった戦争には2度と関わらないと決めたのです。」
アルゼイド子爵の嘆願に対してエイドスはジト目で答えた後呆れた表情で溜息を吐き
「”それについても懲り懲りしている”の”それ”って、もしかして人々を救う為に女神様に頼る事ですか…………?」
エイドスの答えを聞いたトワは不安そうな表情で訊ねた。
「はい。―――皆さんもご存知のように私は”女神”ですから、こう見えても私は”見た目通りの年齢ではありません。”」
「エイドス様の若々しいそのお姿通りの年齢ではないという事は、エイドス様もリウイ陛下達のように数十年…………いえ、数百年以上生きておられるのでしょうか…………?」
エイドスの答えを聞いてある事を察したエマはエイドスに確認した。
「―――”4024歳”。それが今の私の年齢と言えば、私が途方もない年月を過ごしてきた事がわかるでしょう?」
「よ、”4024歳”って事は女神様は4000年以上も………!」
エイドスの年齢を知ったアリサは仲間達と共に驚いた後信じられない表情でエイドスを見つめた。
(ようやく実年齢を言ったわね…………私達の事を”年寄り”呼ばわりするくせに、私が睨んでいた通りやっぱり私やシグナよりも遥かに年を取っているじゃない…………!)
(ク、クレハ。僕達が”先祖”だからエイドスさんにからかいの意味も込めて”年寄り”呼ばわりされている事を気にしていた君の気持ちはわかるけど、今気にするべきところはそこじゃないと思うんだけど…………)
(やっぱりクレハ様が段々エイドスやエステルの悪影響を受けているの…………)
一方ジト目でエイドスを見つめて小声で呟いたクレハにナユタは冷や汗をかいて指摘し、ノイは疲れた表情で頭を抱えた。
「4000年以上”女神”として生きてきたのですから、当然途方もない年月の間に皆さんのような状況に陥り自分達の過ちを後悔した国や組織が私に”救い”を求め、その”救い”に応じる事にした私は幾度も”救って”きましたが…………時が経ち、世代が変われば過去の過ちを忘れて同じ事を繰り返すという私や当時の人々がやった事を全て無駄
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