『ルイズが召喚したのが、ニドラン(♂&♀)だったら?』
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ルイズが目を覚ますと、保健室の天井がまず見えた。
額がズキズキする。指先が痺れている。あと体全体が熱っぽい。
ボーッとしていると、コルベールが保健室に入って来て、声をかけた。だいじょうぶかと。
ルイズは、ボーッとしながら何があったのか聞こうとしたとき、高い声の鳴き声が聞こえた。声は、ベットの下から聞こえたらしい。
ハテナっと思っていると、ベットの下から、小型の薄紫色の動物と、薄青色の動物が出てきた。
熱に浮かされた状態でよく見ると、その二匹の動物には、同じルーンが刻まれていた。
コルベールが君の使い魔だよっと言った。
それを聞いてルイズは思い出す。
春の使い魔召喚の儀式で、何度目かの爆発の跡に、二匹のこの動物たちが倒れていて、生きていることを確認してからコントラクトサーヴァントの儀式を行ったのだ。
ルーンが刻まれる痛みと熱さによって飛び起きた薄青色の方がちょうどルイズの額に頭部の短い角を刺してきたのだ。そこで意識がなくなった。
コルベールは、この二匹の動物の角には猛毒があり、その毒にやられたのだと説明してくれた。ギリッギリで解毒が間に合ったものの、あとちょっと遅かったら死んでたそうだ。それを聞いてルイズは、ゾッとした。今、体に起こっている不調は、毒の後遺症なんのだろう。一見40センチから、50センチ程度の小型で、目つきがちょっとだけ鋭く感じるが、そこまで強力な毒の持ち主だとは思えなかった。しかしよく見れば、身体のあちこちにトゲがあるじゃないか。おそらくすべて毒針なんだろう。
ルイズが保健室から出られたのは、翌日だった。
ルイズが歩けば、二匹の毒の動物たちはついてくる。
毒に気をつけなければ…っとルイズが、思っていると…、ニドランだぁ!というビックリした声が聞こえた。
シエスタというメイドが、持っていた洗濯籠を落として壁の端に逃げているので捕まえて話を聞くと、この二匹の毒の動物たちの名は、ニドラン。
タルブ村の近隣の森に住んでおり、オスとメスの2種類しかおらず、総称してニドランというらしい。額に大きな角と、耳の大きな薄紫色の方がオスで。角が小さくて薄青色の方がメスなのだそうだ。
オスは、大きな耳で敵の接近を感知すると素早く攻撃を仕掛けてくるらしいが、メスの方は比較的大人しい方であるものの、毒性はオスより強いらしい。
また、二段階成長する特性もあるらしく、成長すると、オスがニドリーノ、メスがニドリーナになる。だが三段階目になるための条件には、何か特殊な石が必要らしいが、シエスタは、その石のことは知らないと言った。
コルベールが、ニドラン達の毒の強さに注意するよう呼びかけたらしく
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