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ソードアート・オンライン ー合わさる剣は2つの世界を一つにしてー「ある科学者とある剣士の物語」
第十話「臥王」
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トとアスナの影に隠れた。
 そんなときだった。
 こんこんと扉をノックする音が聞こえた。
そこにはユリエールという女性が立っていた。装備から察するに軍の者だろう。
「ユリエールと申します。お願いがあってきました。シンカーを夫を助けてはくれないでしょうか」
 ユリエールの叫びにただならぬものを感じた俺達は彼女の話を聞くことにした。それは壮絶な話だった。人間は何故、こうも権力を欲しがるのか?
「それでシンカーさんはダンジョンの奥に」
「はい、どうしようもなかった時、四人の凄腕剣士が街に現れたと聞いて」
「キリトさん、いいですよね?」
「キリト君」
「臥王さん、聞いていましたよね。自由に動けないとは思いますが、この状況でも結局あんたは何もしないんですか?」
「すまん、わしにはなんにもできん」
「?キリトさん、この方はただの初心者プレイヤーですよ。武道の経験があるとかで、危篤にも道場をやっているんです」
「え、ユリエールさん、この方を知ってるんですか?」
「知ってるも何も始まりの町では有名です。レベル30前後でこの辺で一番強いエネミーを倒した御仁です。ですが、それでも中層プレイヤーの足元にも及ばないレベルです。ですが彼の存在はキバオウ一派に一つのブレーキをかけています。彼と彼の道場の門下生は町以外のところで自警団的な活躍をして、軍の動きを絶えず牽制してるのです。シンカーは臥王さんをもっと信頼すべきでした。まあ、もう今となってはキリトさんたちにすがるしかありません、シンカーのいるダンジョンは攻略組クラスのレベルに設定されているからです。臥王さんのレベルは30前後、シンカーやキバオウよりもずっと低い」
「臥王さん」
「おっとアスナさん。分かっているね?」
「あ」
 つまり、臥王はパラメータに何らかの細工をしている。ハインディングや潜伏スキル、それらのスキルも並みのプレイヤーよりずっと高いだろうが、それらは改ざんされたデータなのだ。つまり、ここにいる。臥王はそこらへんの20層クラスの中層プレイヤーと何のそん色ない存在なのだ。
「よし行きましょう地下迷宮へ」
「では、臥王さん」
「おお、気を付けて。おまえさんら、最後まであきらめちゃいかん」
「え?」
「いや、まあ、気をつけよ。ではな」
「あ、はい」
 四人は、臥王の反応に何かを感じたがあえて何も聞かなかった。
 
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