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ソードアート・オンライン ー合わさる剣は2つの世界を一つにしてー「ある科学者とある剣士の物語」
第十話「臥王」
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「そしてそやつは、システムで自分を守っとるし、勘のいい奴だ。わしはあやつを闇討ちする目算を立てていたが、ただの一度の失敗であやつは取り返しのつかない化け物になってしまう。そうすれば、ゲームクリアは10年は伸びる。そのうちに、プレイヤーの体力が底をついて、肉体的な死を招く。実はわしはリアルでは名の知れた傭兵でな。国防省が察知してわしを送り込んだのだ、だが奴もそれに気づいている。わしではどうにもできん。だからこうして一番悟られない形で動いている」
 四人は、是が非でもそいつが誰なのか聞きたかった。
「すまん、それは聞くな。実はな、カーディナルのシステムには情報感知の技術もあるのじゃ。このソードアートオンラインは、あらゆる情報技術の発展と進歩のために作られた。それだから数億という企業のスポンサーを持っている。それらがそれだけ、仮想空間に期待しているものは大きい。この技術はそれらの技術を15年進めるだろう。ま、それだけいえばわかるだろう?内部に潜入したものが、拘束され動けないでいるのは、特定のワードやスキル、目に見えない内部パラメータを逐一監視されいるからなのだ」
「つまりある特定の人物を特定はしたが手が出せないと?」
「まあ、そういうことだ、それ以上は言えん。システムに感知されるんでな」
 四人は、唾をのみ込んだ。このデスゲーム、以前からおかしいとは思っていた。本当に誰もこれを止めることはできなかったのか、キリトはこのゲームについてかなり前から調べていた。もちろんスポンサーになっている企業のリストにも目を通したことはある。ジンにいたっては開発に参加している。しかしそれ以上の情報は知る権限がなかった。仕事上、守秘義務が発生していたし、システムの根幹はものすごいプロテクトがかけられており、一国の情報機関でも侵入できないほどだ。
 アスナは思っていた。ソードアートオンラインは、ベータテストの時から雑誌では有名だった。自分の親戚には、その関係の人がたくさんいて、そういう人の話を聞くうちにベータテスターの権利を譲ってもらったのだ。
 レイは、震撼していた。それはレイの現実世界とつながっている。今自分は限りなく真実に近いところにいる。それだけの力が自分にあるということを再認識した。あらためて、この仮想空間を見渡してみると、レイの実感は、本物となった。
 突然ユイがキリトの背中から空に手を伸ばした表情が異状だ。まるで苦しんでいる皆の声が聞こえるように。突如怪奇音が聞こえた、あまりのノイズに四人は耳をふさいだ。ユイが気絶した。サーシャさんは、それが聞こえないようで無反応。臥王は、その音は聞こえているようだがどうじない。ほかの十名の同様だ。
 サーシャさんの家に担ぎ込んだ。
 これは何かに似ているそう思った。ノイズというか自分の精神に直接干渉するような。そ
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