十四話目
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「だけど、オレは貴女の最強の兵士になってみせます!」
本来ならば専用武器のツインブレイカーが現れるはずだが実は劣化版にはその機能は付けていない。その為に彼の神器であるブーステッド・ギアが現れる。
「力を貸しやがれ! ドライグ!」
『Welsh Dragon over boostr!』
試合開始と同時に己の片手を対価にして可能にさせた禁手を発動させた事で、クローズDのアンダースーツの一部、頭部と両腕が赤龍帝の鎧に変化する。
『凄いぞ! 10秒も持たないはずだったが、この鎧の力が有れば1分は持つ』
「1分か!? それだけあれば奴を殴り飛ばして、お釣りが出るぜ!」
『この鎧は持ってもそれ以上はお前の体持たない』
そう伝えながらも神器の中に宿る龍帝は理解していた。この鎧の力はドラゴンであっても、この世界のドラゴンのものでは無いと。
自分よりも強大な怪物の力の一部であると。
『(しかし、なんだこの力は? 初めてだぞ、鱗片だけで此処まで恐ろしいと感じた存在に触れるのは)』
この世界にはエボルトは居ませんが、フルボトルの成分を液化させた事による長時間の接触が原因なのかは定かでは無いが、ドライグはその力の持ち主の恐ろしさを正確に気がついて居た。
星を狩るエイリアン、ブラッド族のエボルト。宇宙レベルの消滅の力たるブラックホールを自在に操る怪物など、夢幻と夢幻ならば兎も角、それ以外の存在には太刀打ち出来る存在では無いだろう。
サーゼクス達魔王? 最悪、眷属諸共纏めて消されて終わりである。
何気にドライグの中での世界の強者ランキングに夢幻と無限の下にエボルト(想像態)がランクインした瞬間だった。
(さて、フェニックス対ドラゴン、フルボトルとしたらドラゴンの方が上だけど、どんな対決になるかな?)
後でイッセーを殴ることを心に決めながら逃走用に用意したフルボトルの一部、フェニックスボトルとドラゴンボトルを手の中に握りしめながら、四季はそう心の中で呟くのだった。
(まあ、劣化品とは言えスクラッシュドライバーを使わせてやったんだから勝ってくれよ)
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