十三話目
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四季SIDE
さて、アナザーリュウガの一件が終わっても日々は続く。と言うよりも今回の一件は終わって居ない。
先ず、生徒会のメンバーは大きな怪我を負ったものの雫の術の力で早めに完治した為、1日で全員が無事に復帰。
早めにナイトローグについての質問でもされるかと思ったが、魔王……外交担当の会長の姉ではなく、内政担当のサーゼクス・ルシファーが妹の結婚を賭けたレーディングゲームとその後の婚約披露パーティと忙しいらしい。
身内関連だが一応は内政に関わる事なのでそう疎かにも出来ないのだろう。
で、そのレーディングゲームの開催が明日の夜に迫っているらしいのだが、その辺は興味ないので完全に放置していた。
現在は劣化版自壊機能付きスクラッシュドライバーの制作とドラゴンスクラッシュゼリーの生成に勤しんでいる訳である。
一度は制作するのは劣化版と銘打ったが、通常のドラゴンスクラッシュゼリーにスクラッシュドライバーの破壊時のエネルギーが加わればクローズマグマ用のフルボトルのベースが手に入るかもしれないから、こうして通常版を生成していた。
SIDE OUT
アナザーリュウガの一件が終わった後、蜘蛛型の監視メカをオカ研の部室のある旧校舎に放って確認していたが、レーディングゲーム開催の時が来た様子だった。
内容には興味も湧かないと割り切って結果だけ確認したところ、健闘虚しく見事に負けたらしい。
この世界についての原作知識と言う名の一種の未来予知が正しければリアス・グレモリーの投了によって勝負がついたはずだが、結果として負けたのならば細部が変わっていても問題はないだろう。
現在、イッセーは自宅でゲームのダメージのための療養中でアーシアはその治療。他の眷属達は式の為に冥界に帰ったリアスに付き添って冥界に向かったらしい。
「実行するなら今だけど、治療とかはどうする?」
「あれを治療するのは嫌」
即座にイッセーの治療は雫から拒絶された。
「そ、そうか。まあ、予定は決まっているけど、オレはイッセーの様子見も兼ねて、その下準備に行ってくる」
目撃された時の事を考えて、怪盗用のシルクハットとアイマスクを身に付け手にはガチャで手に入れた、エボルト垂涎の五つのハザードレベル上昇アイテム。
「それじゃ、ちょっと行ってくる」
二人に見送られて怪盗姿で家を出る四季。目指すは兵藤家のイッセーの部屋だ。
屋根の上を走りながら人目を避けて目的の場所に着くと、イッセーの部屋が有るであろう位置へと視線を向ける。
アーシアの姿がなく意識の無いイッセー一人である事を確認すると物音を立てずに鍵のかかった窓を開け、部屋の中に忍び込むと簡単にイッセーの
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