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ドリトル先生と姫路城のお姫様
第二幕その三

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「奇麗なんだ」
「妖怪の書き方も違うけれど」
「泉鏡花は奇麗」
「そちらになるのね」
「そうなんだ、奇麗に書いて脇役がユーモラスだね」
 そうなっているというのです。
「色々な作品でそうだね」
「奇麗な妖怪がメインで」
「脇役はユーモラス」
「そこは対比だね」
「ちゃんとキャラクタ―を書き分けているんだ」
「そうだよ、そこは創作の基本だね」
 書き分け、そして対比はというのです。
「まさに」
「そうだね」
「今の捜索でもそうだしね」
「色々な国のそれでも」
「何時でも変わらないね」
「そう、そして姫路城のお話は」
 そちらはといいますと。
「奇麗だよ」
「お姫様だけあって」
「そうなんだね」
「奇麗なんだね」
「主役だし」
「そう、ヒロインだよ」
 その作品のというのです。
「人間と妖怪の恋愛ものだよ」
「うわ、今みたいな作品だね」
「ライトノベルとかアニメみたい」
「当時の日本にはもうあったんだ」
「先取りしてるね」
「というか日本って昔からそんな作品あるんだね」
「日本人はそういうことに抵抗がないからね」
 人とそれ以外の種族の恋愛や交流について考えたり創作していくことについてだというのです。そうしたことについても。
「それ以前からあるよ」
「そういえばそうかな」
「明治とかの頃より前からあったかな」
「幽霊が子供育てたりとかあったし」
「かぐや姫だって本当は月の人だし」
「浦島太郎の乙姫様も人間じゃないし」
「そう、日本人独自の考えだね」
 まさにというのです。
「そうしたことは」
「そこも凄いよね」
「本当にね」
「そうした今あるみたいなストーリーが昔からある」
「日本は凄い国だね」
「そうしたことについても」
「そうだよね、人間と妖怪と神様の垣根がね」
 王子も言います。
「他の国と比べてかなり低いね」
「人が死んで神様になったりするしね」
「そうしたことも普通だし」
「日本だとね」
「それも普通だから」
「神社に祀られたら」
 王子は動物の皆に応えてさらに言います。
「それでなるからね」
「神道の方でね」
「上杉謙信さんとかね」
「あの人出家したからお坊さんになってたけれど」
「神様になってるし」
「織田信長さんも徳川家康さんも」
「そして豊臣秀吉さんも」
 こうした人達もというのです。
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