『ルイズが召喚したのが、ゴースだったら?』
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ズは、恐る恐るゴースの方を振り向く。ゴースは、ルイズの反応を見てニヤニヤしているだけだった。
ゴースを召喚してからというもの、川の向こうにいる死んだ祖父母がこっちに来るな!と手を振っている悪夢を何度も見た。
ああ…、いつか使い魔にとり殺されるなんだっと…、遺書のような日記を書くほどルイズは、鬱になった。
ある日、宝物庫付近でオールド・オスマンの秘書であったロングビルが、遺体となって見つかった。遺体には胸と首を掻き毟ったような形跡があり、呼吸器系をやられた可能性が高いとみられ、シエスタからゴースの説明を聞いていたコルベールが、ゴースの犯行じゃないかと意見した。
結果、ゴースはルイズから引き離されたものの、ガス状の体故に隙間さえあればいかなる結界をもすり抜け、学院をさまようようになった。
やがてゴースは、ゴーストへと姿を変えた。
アルビオンへの密命を受けたルイズは、婚約者のワルドと共にアルビオンへ向かったが、その道中の港町で、ワルドが変死した。
起きてこないで様子を見に行ったルイズが見たのは、全身を震え上がらせながら、寒い…寒い…っと布団を被って真っ青な顔で転げ回るワルドと、そんなワルドを見おろして、ニヤニヤ笑っている、ゴーストだった。ルイズは、悲鳴を上げ、ゴーストに爆発魔法を使って追い払い、医者を呼んだものの意味を成さず、ガタガタと震えながらワルドはやがて死んでいった。
ルイズは、たった一人で果敢にもアルビオンへと向かい、奇跡的にウェールズと接触でき、手紙を受け取った。
まるで何かに守られているように、何事も無くルイズは、帰路についた。
学院までの道中、馬を止め、ルイズは、聞いた。
そこに…、いるの?っと。
するとルイズと馬の影から、ゴーストからゲンガーへと姿を変えた悪霊の使い魔が現れ、歯を見せてニヤ〜っと笑って見せたのだった。
その後…、アルビオンを制圧したレコン・キスタ軍だったが、トップのクロムウェルを始め、幹部達が次々に怪死したため、統率が取れなくなり、自己崩壊したという噂を、実家に引きこもったルイズは、偶然耳にしたのだった……。
ルイズの影から、ひょっこりとたまに顔を出すゲンガーは、ルイズの視線が合うと、変わらずニヤッと笑うのであった。
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