暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第16話
[8/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
いかけに答えたオリヴァルト皇子の後に答えたガイウスの推測を聞いたエリオットは驚き、サラは信じられない表情でガイウスにギュランドロスの事について軽く説明した。

「ああ…………以前ノルドで魔獣に包囲された父さん達を助けてくれた恩人――――ギュランドロスさんとその仲間の人達からそのヴァイスハイトという名前が出た事があるんだ。ギュランドロスさんの話では自身が認める”最高にして最強のライバル”だと言ってたが……」
「そのような出会いがあったのですか…………」
「フム…………ちなみにその仲間の人達の名前は何という名前なんだい?」
ガイウスの話を聞いたエマが驚いている中、オリヴァルト皇子は考え込んだ後ガイウスに訊ねた。

「ギュランドロスさんの仲間の人達は3人の女性で…………ラウラや子爵閣下よりも深い蒼色の髪の女性の名前はギュランドロスさんの奥方のルイーネ・サーキュリーさん、アリサのような金髪の女性の名前はエルミナ・エクスさん、そして紫髪の女性の名前はパティルナ・シンクさんだ。」
「―――決まりね。どの人物の名前や特徴も残りの”六銃士”と一致するわ。」
「彼らはどのような経歴かはわからないが…………ギュランドロス皇帝がヴァイスハイト皇帝と共にクロスベル皇帝として即位しているという事は、ガイウス君の話通りそのギュランドロス皇帝にとってヴァイスハイト皇帝が”最高にして最強のライバル”であるように、ヴァイスハイト皇帝にとってもギュランドロス皇帝は自分にとっての”最高にして最強のライバル”だからこそ、同じ立場になる事を受け入れたのかもしれないね。」
「それを考えるとギュランドロス皇帝もヴァイスハイト皇帝のようにかつては異世界の国の”皇”であった可能性が考えられますね…………」
ガイウスの説明を聞いたサラは静かな表情で呟き、アンゼリカとラウラはそれぞれ考え込んでいた。

「その…………話を変えますが、今までの話からしてわたし達が向かっている場所はメンフィル帝国の大使館があるリベール王国のロレント市ですか?」
「いや、ロレント市はリベール王国の領土の為当然リベール王国政府から入国許可を取る必要がある為、国境である”ハーケン門”に向かっている。」
「そして入国許可が下りたらロレントに向かう前にリベールの王都である”グランセル”に向かう予定となっている。」
トワの質問にアルゼイド子爵とオリヴァルト皇子はそれぞれ答えた。

「へ…………メンフィル帝国の大使館があるロレント市じゃなくてリベールの王都であるグランセルに?一体何故…………」
「まさか王国政府―――いえ、アリシア女王陛下達にメンフィル帝国との交渉の際の仲介に入ってもらう為にグランセルに向かっているのでしょうか?」
「あ…………」
マキアスが疑問を口にするとユーシスがその疑問に対する答えの
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ