暁 〜小説投稿サイト〜
ゼロの使い魔×ポケットモンスター ネタ
『ルイズが召喚したのが、ワンリキーだったら?』
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話

 ルイズは、自分の使い魔を食堂で見つけて、何をやってるの?と思わず聞いた。

 お盆に重たそうな皿の束を乗せつつ片手で支え、もう片手で食事を乗せたワゴンを押しているのだ。

 薄い青緑っぽい肌に、髪の毛を思わせる頭部の突起、80センチしかない小柄ながら、しかし体は力にあふれているらしく、毎日特訓をしている姿が見られる。

 召喚した後日に、シエスタというメイドが、ワンリキー!と言ってビックリしてたので、話を聞くと、この生き物はワンリキーという生き物なんだとか。

 この見た目で体力が有り余っており、特訓を欠かさない向上心にあふれた不思議な生き物なのだとか。

 胸の脇辺りに肋骨のような縞模様があるので触ってみたら、筋肉だった。

 シエスタの話によると、元々は曾祖父がどこからか連れてきた生き物で、成長することでゴーリキーや、カイリキーという形態にもなり、自分にとって良いトレーニングになるのならば人間にも協力する頭の良さを兼ね備えており、当時タルブの畑を広げるために大岩をどかして回っていたそうだ。

 曾祖父亡き後は、野生化し、近隣の森でたまに姿が見られ、時々タルブ村を襲おうとする盗賊の類を倒しているとか?

 ワンリキーの生態を一部知っているシエスタは、手伝って貰うなどするとお駄賃にワンリキーが好きな木の実をあげるなどしていて、そのためルイズの次に懐かれていた。

 そんなある日、ギーシュがシエスタに難癖付けてきた。

 原因は彼女が香水を拾い、それが原因で二股が発覚して、二人共に振られたことへの八つ当たりだった。

 ルイズも周りも呆れ返る中、ワンリキーがギーシュのマントを掴み、引きずり倒すと、ビシッと食堂の外を指差した。怒った顔で。

 ルイズは、なんとなくだが、ワンリキーは、難癖付けている暇があったら、二人に謝りに行け!と言っている気がした。人間の色恋沙汰の良し悪しも分かるなんて、なんて頭の良い子なんだろうっとルイズは感心した。

 しかしギーシュは、言葉が喋れないワンリキーのその行動を、決闘と受け取ったらしく、マントを払うとワンリキーに杖を向けたのだ。

 ルイズが止めるよりも早く、あれよあれよという間に決闘騒ぎ。

 ワンリキーは、青銅で出来たワルキューレを、持ち前の怪力で破壊したり、ぶん投げたりして、圧倒的にギーシュに勝った。

 精神力が尽きて、降参だと白旗を振るギーシュを掴み、持ち上げて、野次馬に紛れていたモンモランシーの前に連れて行き、頭を無理矢理下げさせられて、ギーシュは、やっとワンリキーが謝れ!という意味で行動していたことを理解したのだった。それがきっかけだったかは分からないが、ギーシュは、ワンリキーに敬意を示し、たまに一緒に特訓してい
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ