2nd season
14th night
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瞬で張りつめた口調に切り替わる。しかし柴崎は慣れたものか、引かずに押し出していく。
「少なくとも、俺の知る若手の中では1番真っ直ぐな2人ですよ。経験は浅いですがこれからどうとでもなるでしょう」
「お前が言うならそうなんだろうな。よし、関係各所に連絡しておく」
「お願いします。それでは」
柴崎は受話器を置き、軽く伸びをする。これから忙しくなる。だが、柴崎は笑っていた。
「自らの意思で、その先へ────」
電気の消された事務所は静寂で満たされ、月明かりだけがデスクを照らしていた。そこには2枚の計画書。流線型の美しい、クーペタイプのスポーツカー。躍るFLAT6の文字。そして「ジェミニプロジェクト」のタイトル。
「─────久し振りだ。あんなに熱い若者と会ったのは」
自分もあんまり年齢は変わらないのにという、苦笑も添えながら。
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