暁 〜小説投稿サイト〜
魔法が使える世界の刑務所で脱獄とか、防げる訳ないじゃん。
第55話 謹慎中でも仕事はあるよ?
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よく言葉に出してそんな言葉を……まぁ、確かに私も貴方を見てたら少し……」

いやいやいや惑わされるな! これは暑くて錯乱状態になっているだけで……??
だって、汗をかいて服を少しはだけさせてるだけです?? 落ち着け……落ち着くのです、私??

「へぇ。てめぇも乗り気なのかよォ?」

整った顔を近付けてくる橙条さん。
汗で髪が額や首筋に張り付いていて。
煽情的な目で真っ直ぐ私の目を捉えてきて。

逃げられない???

「……だだだだ、だめです??」
「いいじゃねェかよ。ヤらせろよ」

橙条さんに抵抗するべく、彼の額を押す。彼もそれを押し返すように、頭を近づけて来る。舌を出して、この人……完全にヤる気だ。

「だめです?? 一応、有力者達を無力化したとはいえ、人は残ってるんです! それに、まだ昼間ですよ?? 依頼もまだ残ってます! 絶対、だめですっ??」
「チッ……まァいいさ。オレは無理矢理犯す様な酷ェヤツじゃねェからな」

助かった。

「ンで、次の依頼は」
「“息子が深夜にコソコソと家を出て何処かへ行ってしまうんです。何をしているか調べて、それをやめさせてください”だそうです。因みに、これは事前に調査は済ませてありますから、直接息子さんにお話に行くだけです。で、これが資料です」
「……げ、中坊かよ……が売春??」
「私も一ヶ月程、調査の為にやった事がありますが……アレはサイアクですよ。私は女なので、男性にされるだけでしたが、やっているのは男の子ですからね。女性にされるパターンもありますし、男性にされるパターンもあります。軽くトラウマになっていてもおかしくありません」
「待て待て待ててめぇ今なんて」
「私も一ヶ月程、調査の為にやった事がありま」
「ふざけんなッ?? 体は大切にしろよ??」
「……すみません」
「てめぇは自分の反省でもしとけ。この依頼、俺がやってやる」
「……分かりました。では、私は次の依頼に……」
「依頼内容は?」
「とあるヤクザが女性を誘拐して襲っている様なので、成敗しに行きます」
「どうやって」
「誘拐されて、向こうが油断している内に無力化します。薬を盛られた場合如何なるかは分かりませんが、まぁ大丈夫で」
「駄目だ、絶対やめとけ?? だから、体を大切にしろっつーの??」
「そうするのが一番楽なんです!」
「てめぇに何かあったら嫌なンだよ??」
「私が嫌じゃないんですから、良いんです??」
「てめぇが何を言おうが、俺は許さねェ」
「橙条さんは橙条さん、私は私ですので、橙条さんが許すとか許さないとかは私には関係ありません??」

「ある?? ……好きな女がクソ豚男共に汚されるかもしれねェのを、放っておける訳ねェ
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