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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第15話
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の夕方アルフィン殿下は女学院を去って、リベールにあるメンフィル帝国の大使館にお一人で向かわれたとの事だ。」
「ええっ!?アルフィン殿下がお一人でメンフィル帝国の大使館に!?」
「…………まさかとは思うけど、自分がメンフィルの”人身御供”になる事で戦争を止める為にメンフィル帝国の大使館に自分から捕まりにいったのかしら?」
「セリーヌ!」
重々しい様子を纏って答えたアルゼイド子爵の答えを聞いた仲間達がそれぞれ血相を変えている中アリサは驚きの声を上げ、推測を口にしたセリーヌをエマは声を上げて睨んだが
「いや…………セリーヌ君の推測は恐らく当たっているだろう。」
「え………それは一体どういう事なんですか…………?」
オリヴァルト皇子の答えを聞くと戸惑いの表情で訊ねた。

「実は昨日にエリス君からアルフィン充てに手紙が届いていたようでね…………手紙の内容を要約するとエリス君にリィン君、そしてセレーネ君はメンフィル帝国貴族の義務を果たす為にメンフィル帝国軍に所属してメンフィル・クロスベル連合による”エレボニア帝国征伐”に参加する事になった事や早速メンフィル軍の一員としてクロスベル侵攻軍を殲滅した事とリィン君達と共にルーファス君を討ち取った事、そしてアルフィンに対する別れの言葉が書かれていたんだ。…………恐らくその手紙がユミルの件でメンフィル帝国との戦争が勃発してしまった事に責任を感じていたアルフィンに”止め”を刺したんだろうね…………自分の身を犠牲にしてでも、メンフィル帝国にエレボニア帝国の侵略を中止してもらうか、それが叶わなければせめて敗戦後のエレボニアの処遇を少しでも穏便な処遇にしてもらえるようメンフィル帝国の”大使”であるリウイ陛下と直接交渉する為にリベールにあるメンフィル帝国の大使館に向かう事や、私達―――”アルノール皇家”の人物達それぞれへの別れの挨拶が書かれた手紙がアストライアの学生寮のアルフィンの部屋から発見されたんだ…………」
「そんな…………」
「それにやっぱり、リィン達がルーファスさんを…………」
「申し訳ございません、殿下…………ッ!」
オリヴァルト皇子の説明を聞いたエマは悲痛そうな表情をし、エリオットは不安そうな表情で呟き、ユーシスはオリヴァルト皇子に謝罪した。
「…………殿下。エレボニア帝国政府はアルフィン殿下がいなくなった事にいつ、気づいたんですか?」
「昨日の夕食の時間になっても食堂に現れないアルフィンを心配した女学院の教師達がアルフィンの部屋を訊ねて、その時にようやくアルフィンが女学院―――いや、エレボニア帝国からいなくなった事を把握して政府に通報して、当然政府の指示によって軍もアルフィンの捜査をしたんだが…………どうやら自分が連れ戻される可能性を低くする為にアルフィンは乗船手続きの時に偽名で手続きをしたみ
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