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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第15話
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を変えたラウラは声を上げ、ユーシスは真剣な表情で訊ねた。
「『”紅き翼”の再始動をトールズ士官学院に要請する。もし、要請に応えてくれるのならば、明日の朝8:00に帝都(ヘイムダル)の国際空港に停泊させている”カレイジャス”に集合してくれ』だって…………!」
こうして…………オリヴァルト皇子の要請を受ける事にしたアリサ達Z組は翌朝、トールズ士官学院の生徒全員と共にヘイムダルの空港に停泊している”カレイジャス”に集まり、アリサ達を乗せたカレイジャスは離陸してどこかへと向かい始めた。


1月15日、同日AM8:30―――

〜カレイジャス・ブリーフィングルーム〜

「…………話を始める前にまずは謝らせてくれ。私達エレボニア皇家の愚かさと怠慢によって、内戦の裏で燻っていた”真の意味でエレボニアを滅ぼす火種”を今まで放置していた事によってこのような結果――――君達の協力によって終結したばかりのエレボニア帝国が異世界の大国にしてかつての”百日戦役”でも大敗させられたゼムリア史上最強の国家であるメンフィル帝国とメンフィル帝国と共に共和国を飲み込んで大国となったクロスベル帝国との戦争を勃発させてしまった事に…………!」
「殿下…………」
オリヴァルト皇子はアリサ達を見回した後その場で頭を深く下げて謝罪し、オリヴァルト皇子の様子をアルゼイド子爵は辛そうな表情で見守り
「殿下達の責任ではございません!全てはアルバレア公爵家を含めた貴族連合軍の責任です!」
「そうだね…………そういう意味では例えユミルの件に関わっていなくても貴族連合軍によるユミルへの襲撃やエリス君の拉致監禁を黙認してカイエン公や陛下達の代わりにメンフィル帝国に対して何の謝罪もしなかった父上―――ログナー侯爵家もその責任の一端を担っている。ですからどうか頭をお上げください、殿下。」
「ユーシス…………」
「アンちゃん…………」
辛そうな表情で声を上げたユーシスと重々しい様子を纏って呟いたアンゼリカのオリヴァルト皇子への指摘を聞いたガイウスとトワはそれぞれ心配そうな表情で二人を見つめた。

「―――今は互いの非を謝罪しあっている場合じゃないわ。殿下、あたし達に再び”紅き翼”の再始動を要請した理由はリィン達の件を含めたメンフィル・クロスベル連合との戦争に関する件ですか?」
「…………ああ。そしてそれにはアルフィンの事も含まれている。」
「へ…………アルフィン殿下が?」
「どうしてそこにアルフィン殿下まで出てくるんでしょうか…………?」
「!まさか…………アルフィン殿下の身に何かあったんですか!?」
サラに説明を促されて答えたオリヴァルト皇子の話を聞いたマキアスとエリオットが戸惑っている中、ある事に気づいたラウラは血相を変えて訊ねた。

「…………ああ。昨日
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