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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第15話
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破したらしいわ。――――――それと迎撃戦後メンフィル軍もクロスベルに駐屯していて、メンフィル軍の軍服を纏ったリィン達が普通にクロスベル市に歩いている様子もクロスベルの遊撃士達が目撃しているとの事よ。」
「という事はリィン達は今クロスベルにいるのか…………ちなみにメサイアは何故突然クロスベルの”皇女”になったのだろうか?」
「それなんだけどね…………クロスベル支部もまだ詳しい経緯は掴んでいないそうだけど、何でもメサイアはクロスベルの皇帝の一人にして”六銃士”の一人――――”黄金の戦王”ヴァイスハイト・ツェリンダー皇帝とその側妃の一人の”養女”としてクロスベルの皇女扱いされているとの事よ。」
「ろ、”六銃士”って確か父さん達――――”第四機甲師団”がクロスベルとの合同演習の際に完敗させられた相手であるクロスベル警備隊を鍛え上げたっていう…………」
「クロスベル警備隊、警察の上層部に就いた義賊気取りの凄腕の使い手達か。という事は今のクロスベルのトップはIBCのディーター・クロイスではないのか?」
ラウラの疑問に答えたサラの答えを聞いたエリオットは不安そうな表情をし、静かな表情で呟いたユーシスはサラに確認した。

「ええ、どうやら内戦の間に”六銃士”達は自分達を慕う部下達――――”六銃士派”と共にディーター・クロイス政権に対してクーデターを起こして、そのクーデターを成功させてディーター・クロイスを処刑して”クロスベル帝国”を名乗り上げたそうよ。」
「しょ、”処刑”…………」
「フン、”独立国”の次は”帝国”か。自治州が”帝国”を名乗るとは、その”六銃士”とやらは呆れを通り越してもはや感心に値するな。」
サラの説明を聞いたエリオットは信じられない表情をし、ユーシスは呆れた表情で呟いたが
「…………それなんだけどね。クロスベル支部や遊撃士協会の情報によるとメンフィルと連合を組んだクロスベルは共和国に侵攻して、僅かな期間で共和国を占領してその占領した領土をメンフィルと山分けしたとの事だから、今のクロスベルは冗談抜きで”帝国”を名乗るに相応しい広大な領土を保有しているらしいのよ。」
「何だとっ!?」
「共和国がメンフィル・クロスベル連合に…………という事はカルバード共和国は既に滅亡しているのですか………?」
サラが驚愕の事実を口にすると血相を変えて声を上げ、ユーシス同様仲間達と共に血相を変えたラウラは信じられない表情で訊ねた。

「ええ。ちなみにロックスミス大統領は首都が侵攻された際に責任を取って”自決”したとの事よ。」
「じ、”自決”って…………!」
「…………どうやらあたし達の知らないところで、随分とエレボニア以外の世間の状況が大きく変わっていたみたいね。」
「ええ…………そもそもメンフィル帝国は何故”自治州”であったクロスベル
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