第二章
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「最近難しいゲームないな」
「そんなの何処かにあるでしょ」
テレビでサッカーの日本の試合を観ている母が言ってきた。
「探せば」
「それがないんだよ」
「そうなの?」
「ああ、これといってな」
どうにもとだ、岳は母にも言った。
「なくてな」
「それでなの」
「最近俺物足りないんだよ」
「そういう物足りなさは勉強に向けなさい」
「大学通る位の成績だからいいだろ」
岳は学業はそこそこだ、それでまだ高二だが模試でも希望の大学の学部の査定でAが出ている。
「それだったらな」
「もっと上の大学目指せばいいでしょ」
「そこまで考えてねえよ、とにかくな」
「難しいゲームしたいのね」
「ああ、馬鹿みたいに難しくてな」
そうしてというのだ。
「やりがいのあるな」
「そうしたゲームをしたいのね」
「何かねえか、そんなゲーム」
「そんなの自分で探しなさい」
これが母の返事だった。
「自分でね。あとあんたの御飯テーブルの上にあるから」
「これかよ」
見れば豆苗をオリーブオイルで炒め塩胡椒であっさりと味付けしたものと厚揚げを焼いたものそれに若芽と玉葱の味噌汁がある、勿論御飯は電子ジャーの中にある。
「じゃあ今から食ってな」
「お風呂入りなさい、お父さんが帰ってくるまでにね」
「そうするな」
岳は母の言葉に頷いて夕食を食べて風呂に入ってそれからゲームをしたがそのゲームも彼にとっては物足りなかった。
そうした日々を暫く過ごしているとだ、ネットの某巨大掲示板のゲーム関係の板で面白そうなゲームの情報を探していると。
ふとだ、御前等が思う難しいゲームって何よとかいう感じのスレッドを発見した。難しいゲームと見てだ。
岳はそれならと思ってだ、そのスレッドを覗いてみた。すると彼が聞いたことのない様なゲームばかりだった。
「グラディ何とか?ドルアーガ?忍者くん何とかの章?カイザー何とか?」
そうしたゲームの名前が出て来た、それでそうしたゲーム達のことを検索していって難易度もチェックしてだ、これならと思った。
それで懐かしのゲームが置いてあるゲームセンターを探すと日本でも有名な繁華街にある大きなゲームセンターの地下にあった、そこに入ると。
年配の客が多かった、彼等がプレイしている中を通ってそうして試しに彼がこれだと思った格闘ゲームのところに座った。
「これか、カイザー何とかは」
こう呟いてワンコイン入れた、そのうえで主人公という男性キャラを選んでプレイしていくと順調に進んだ。
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