ありふれた職業で世界堪能
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「私も一緒に行きたいの」
「香織、何を言っているんだ!?」
「光輝君は黙っていて」
「いいや、香織は幼馴染なんだ。そんな危険なことを「貴様は黙っていろ自慰野郎!!」がはっ!?」
天乃川の鳩尾を強打して気絶させて地面に適当に転がしてこの場にいる全員に言って聞かせる。
「人の話を聞かない、自分の正義を押し付け、それに酔う。承認欲求の塊、それでいて農家である儂に負ける程度の弱さ。それがこの勇者様の正体だ。クラスメイトのよしみに言っておいてやる。儂はこいつに命を預けるなんてことは出来ん。これは忠告だ。もう一度身の振り方をよく考えておけ。それから白崎、付いて来るなとは言わん。だが、命がけなのは分かっているはずだ。現場に居たのだからな。それでも行くのならその思いを聞かせろ!!」
覚悟がない奴を連れて行く気にはなれない。だが、共に立って同じ道を歩く程度ならしてやれる。少しだけ目をつぶって考えていた白崎は目を開けると同時に叫ぶ。
「色々理由はあるけど、一番の理由はハジメ君のことが好きだから!!」
白崎の告白にクラスメイトが驚いているが、そこはどうでもいい。白崎の言葉に、目に、気迫に覚悟が宿っている。
「それで良い。奴に再び会うまでそれを折るな。余っている物資を分けてもらえ。すぐに出るぞ!!」
「うん!!」
白崎に準備の時間を与えるのと同時に騎士団長がこっそりと質問をしてくる。
「先程の一撃、私でも追えなかった。君はいつの間にそんな力を?」
「解釈の違いです。育って当然の場所で作物を向上心もなしに作る。それは意味もなく素振りをする子供と変わらない。全身全霊を持って開拓し開梱し作物を作り上げる。大地や自然、それが農家にとっての敵であり、味方。スキルも解釈によって幾らでも拡大適応が出来る。自分を型にはめた結果、それ以上になることが出来ない」
「努力が足りないと?」
「頭が硬いと言っている。天職なんて形で枠にはめられてるクラスメイト達もそうだ。儂はどんな天職だったとしても農家として生きる。そういう覚悟を持って儂は生きている」
ステータスを騎士団長に見せておく。少しは信憑性があるだろう。
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七夜徹 17歳 男 レベル:78
天職:農家
筋力:830
体力:970
耐性:570
敏捷:500
魔力:680
魔耐:320
技能:開梱[+土壌分析][+地質調査][+水脈調査][+広域化]・品種改造・飢餓耐性・言語理解
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ハジメよりは1割ほど高いステータスと技能は開梱と言語理解しか
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