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ドリトル先生と姫路城のお姫様
第一幕その四
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「僕は文系も理系も関係ないし」
「どの分野でもだからね」
「文学も歴史学も社会学も」
「医学も科学も生物学もで」
「語学だってそうだし」
「神学、経済学、法学もだからね」
「芸術の論文だって書くしね」
 動物の皆も知っています、先生の学問についての造詣の深さと見事さは。
「それでだよね」
「今度は日本文学で」
「泉鏡花について書くんだね」
「そうなんだ、日本文学は」
「その人でいくんだね」
「そうだよ、そしてね」
 先生は皆にさらにお話しました。
「姫路にお城があるね」
「あっ、姫路城ね」
「あのお城にも何度か言ってるね」
「そうだったね」
「あのお城は奇麗だね」
「凄かったね」
「物凄い奇麗さだったよ」
 皆も姫路城と聞いて言います。
「あのお城また見に行こうね」
「そうしましょう」
「また時間があれば」
「その時はね」
「そうしましょう」
「その今度は近いよ」
 戦士絵は姫路城に行こうと言う皆に笑顔で答えました。
「実は泉鏡花はヒメ異常を舞台としている作品を書いているんだ」
「あっ、そうなんだ」
「あのお城のことも書いてたんだな」
「その高野聖や歌行灯だけでなくて」
「姫路城の作品も書いているんだ」
「そうなんだ、泉鏡花の代表作の一つで」
 それでというのです。
「天守物語という戯曲だよ」
「脚本だね」
「シェークスピアみたいな作品だね」
「ああした風の作品なのね」
「そうだよ、実は今回の論文は主にその作品についてで」
 天守物語のです。
「今度姫路城に行って」
「現地調査だね」
「フィールドワークするのね」
「学問の基本中の基本だね」
「それをするんだね」
「そうだよ、やっぱりフィールドワークはね」
 何といってもというのです。
「欠かせないからね」
「そうそう、先生も忘れてないし」
「フィ―ルドワークでこれまで色々な場所にも行ってるし」
「僕達も一緒でね」
「それじゃあね」
「今回もだね」
「姫路城に行って」
「それで現地調査ね」
「そうだよ、そうしていくよ」
 まさにと言ってです、そうしてでした。
 先生はまたお茶をお代わりしようと思ったところでトミーが先生達がいるいつもお食事を食べている居間に来て言ってきました。
「そろそろ晩御飯ですよ」
「あっ、そうだね」
 先生もトミーに言われて壁の時計を見て応えました。
「もう七時前だしね」
「はい、今日はベーコンと白菜をクリームで味付けして炒めました」
 それだというのです。
「お味噌汁も作りました」
「今日のお味噌汁はどんなのかな」
「もやしと韮のお味噌汁です」
 この二つのお野菜を入れたものだというのです。
「それと冷奴です」
「お豆腐もあるんだね」
「はい
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