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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第12話
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からかいの表情を浮かべたベルフェゴールに話を振られたアイドスは困った表情を浮かべてリィンに提案した。

「(そ、そうだな。)えっと………ユリーシャさん、先程ご自分の事を”壊れた天使”と仰いましたよね?会った事もない男である自分に気高き天使族である貴女が”娼婦”のような事をする事を申し出た理由はその件が関係していると思っているのですが…………まずは一端服を着て、その件について教えてくれませんか?何か御力になれるかもしれません。」
「…………わかりました。」
リィンの提案を聞いたユリーシャは脱いだ服や甲冑を着て自分の事情を説明した。

――――かつて遺跡に封印されていた自分が封印から目覚め、封印から目覚めたユリーシャは遺跡発掘の商人達に連れられて”グラセスタ”という国の王に献上されたが、王はユリーシャを年に一度闘技場で行われるその国にとっての最大の武闘会の優勝者に与えられる”副賞”にされ、その優勝者にしてその大会の優勝賞金によってその国の奴隷身分を表す”隷士”から自由民を表す”抜闘士”に成り上がったジェダル・シュヴァルカに優勝の”副賞”として引き渡された。

ジェダルに引き渡されたユリーシャは自分を”副賞”扱いした王の行動に不満を抱えながらも、主となったジェダルに仕える事を決めて、ジェダルがジェダルにとっての雇い主である”グラセスタ”の有力貴族の一人――――リリカ・ルシティーネと共に”グラセスタ”の地下深くへと広がる大迷宮――――黒の(こう)の最奥を目指すという目的の為にジェダル達と共に黒の(こう)に潜む魔物達を撃退しながら探索する事になった。

引き渡された当初から自分にとっての”主”であるジェダルから厄介者扱いされていたユリーシャだったが、戦闘による活躍でジェダルの役に立つ事で天使としての役目を果たそうとしていたが、何とユリーシャは魔法を頻繁に失敗させてしまい、ジェダル達の足を引っ張り続けた。

何故自分が魔法を失敗するようになったのかわからず、苦悩していたユリーシャはついにジェダルから見限られて”娼婦”として”娼館”に売られた。”娼館”に売られたユリーシャは全てを諦めて毎日男に抱かれていたが、ある日突如謎の空間震が起こり、空間震に巻き込まれたユリーシャが気づくとクロスベルの郊外に倒れており、これから自分はどうすればいいのかわからなかったユリーシャがクロスベルを彷徨っていると、臨時に設置されたモニターで”英雄”であるリィンの事について解説されていた為、その解説を聞いたユリーシャは主からも捨てられ、世界からも追放された自分ができる唯一の天使の役目を果たす為にリィンを訊ねた事を説明した。


「…………そんな事が…………」
(ユリーシャがゼムリア大陸に転移させられた理由は恐らく私の件同様因果を操る事ができる”並行
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