十一話目
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せておく部分は多いが。
「とは言え、現状だとオレ達にもアナザーリュウガに対抗する手段は無いんだよな」
「もう絶対にあんな無茶はやらないでよ」
「うん、あれはもうダメ」
「分かってる。流石に相打ち前提での作戦はもうやらない」
二人に泣きそうな目で睨まれればもう無茶は出来ない。そんな事を考えていると四季のビルドフォンにメールの着信がなる。
「っ!? これは……」
『ドラゴンナイト系ライダー確定チケット一枚配布』
そんなタイトルのメールに思わず黙り込み四季。そんな四季の様子を不思議に思ったのか、詩乃と雫もビルドフォンの画面を覗き込む。
「「ドラゴンナイト?」」
「設定を変えてリメイクされた海外版の仮面ライダー龍騎のタイトルだけど……」
変身システムは変わらない。いや、龍騎の並行世界の存在こそがドラゴンナイトだとすれば、それでアナザーリュウガに対抗できるのかと言う疑問はあるが、一応の希望は出来た。
「賭ける価値はあるな」
外れたところで可哀想だが、匙がはぐれ悪魔になるだけである。非常な選択だがこのチケットから出てきたものを見なかったことにして対抗手段なしとして。
主にインサイザー(シザース)とかセイレーン(ファム)とか。
最弱の蟹ではリュウガには勝てず、女装する羽目になるセイレーンは精神的に耐えられない上に詩乃や雫に正面からの戦闘を任せるには気がひけるし、ファムの死因はそもそもリュウガなので相手が悪すぎる。
「しかも、この場で引けるか」
態々家に帰らずにメールに添付された画像に触れるだけで引くことが出来る様子だ。
内心外れたら精神的に耐えられそうもないので、このまま見なかったことにしたい。
「引かないの、それ?」
「13分の1で最弱を引いた場合の絶望感と、オリジナルのリュウガが直接の死因になったライダーを引く可能性を考えると、ちょっと悩む」
「それは、確かに悩むわね」
使っても負ける可能性が高すぎるものがあると言われると流石に四季の態度も納得してしまう詩乃さんでした。
ラスやウイングナイト、ドラゴンナイトなら対抗も容易いだろうが、逆に弱い部類のライダーを引き当てたら勝ち目など無い。アナザーだがリュウガはリュウガなのだ。
「じゃあ、3人でやる?」
不安を感じていると、そんな意見を上げるのは雫だった。引かないで放置もあれなので彼女の意見を採用。メールに添付されているチケットを使うと書かれた画像に三人で触れる。
ビルドフォンから光の球体が現れメールに添付されていた画像が消える。ゆっくりとその光に触れると、四季の手の中にカードデッキが現れる。
その表面に書かれていたライダークラスタに思わず笑みを
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