第五章
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「モンスターが出てるしな」
「馬車とか車使ってもな」
「難しいな」
「この村まで空船は出てないしな」
「鉄道も通ってへん」
「それでか」
ホイットマンはまた言った。
「おいら達に頼んだか」
「そうみたいやな」
「病気の妹さんに贈りものをして欲しい」
「自分に代わってな」
「妹さんを元気付ける為に」
「そうかと。大叔父は偏屈ですが」
少女も老人についてはこう言った。
「心根は悪い人ではないので」
「今回妹さんにもか」
「色々言いますが」
それでもというのだ。
「時々手紙を送ったりモンスターがいなく動けるなら」
「爺さん自身がか」
「来たりもしています」
「そうなんやな」
「ですが今は痛風らしくて」
「それで余計に不機嫌か」
「その様です」
「そのこともわかったわ、けどな」
それでもとだ、ホイットマンは少女にあらためて話した。
「お婆さんにな」
「腕時計はですね」
「渡すで、それで爺さんへの伝言をな」
それもとだ、ホイットマンは少女に老人が自分に言ったことを思い出しつつ話した。
「言って欲しいけどな」
「わかりました、それでは今から」
少女はホイットマンの話を聞いてすぐにこう返した。
「お祖母ちゃんのところにお願いします」
「ほなな」
ホイットマンも応えてだった、そのうえで。
少女はホイットマンそしてスタインベックを自分の祖母の部屋に案内した、するとそこでは年齢を感じさせるが整った顔立ちの天使族の老婆が寝ていて。
ホイットマンから事情を聞いて彼が差し出した腕時計を受け取ってから彼に微笑んで言った。
「兄さんには有り難うと伝えて下さい」
「わかったで」
「それでお互い病気が治ったら」
「またやな」
「会いましょうと」
「わかったで、その言葉伝えておくわ」
ホイットマンは老婆に微笑んで答えた、そしてスタインベックと共にフェニックスまで戻った。ホワイトバッファローに乗った帰路でも彼とスタインベックは多くのモンスターを倒した。そのうえでフェニックスに戻り。
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