『ルイズが召喚したのが、ベロリンガだったら?』
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ベロ〜っと、ソレは鳴いた。
いや…鳴き声通りの外見なのだ。
自身の体ほどもある長くて幅広い舌が口から出ている。体は全体的にピンク色で、目はつぶらで可愛い方で、顔つきはちょっと間抜けっぽい。後ろの尻尾も幅広く分厚く半分に折れている。
見たこともない生き物が召喚されたことに、ルイズを揶揄していた声は、ザワザワヒソヒソに変わった。
ルイズもさすがに、何コレ?って思っていると、コルベールがコントラクトサーヴァントの儀式を促した。
ルイズは、気乗りしないが、進級のためだと我慢してその生き物に近づく。
近づいてみると、結構大きい。1.2メートルぐらいだ。
ルイズが近づくと、その生き物は首をゆっくりと傾げた。その様子はちょっと可愛いっと思った。
大人しい気性らしいその生き物にルイズは、杖を掲げて呪文を唱える。
呪文が終わった直後、あとはキスだけとなった時、その生き物の幅広く長い舌がルイズを下から上へと舐め上げた。
たまらずルイズは、んぎゃあああ!っと悲鳴を上げ、ベトベトの唾液まみれになった。
すると顔まで舐めたことでこの生き物の舌がルイズの唇に触れた結果、その生き物の体にルーンが刻まれ始めた。
しかしルーンが刻まれる痛みと熱さを感じながら、なんとも間抜けに、ベロ〜っと声を出すその生き物。
やがてルーンが刻まれる工程が終わり、コルベールが唾液まみれになって騒いでいるルイズを心配しつつ、ルーンを確認し、ルイズにコントラクトサーヴァントの成功を伝えた。
ハンカチで必死に顔に付いた唾液を拭っていると、ベロ〜と鳴くその生き物が近づいてきて、また舌で舐めてきた。しかも連続で。
ルイズの悲鳴などお構いなく、全身ベッタベタになるまで舐め回し、その舌から逃げるために後ずさったルイズがこけると、トコトコと接近し、ルイズに乗っかるように抱きついてきた。
ルイズは、とうとう泣き出す。得体の知れない生き物に散々舐め回され、全身ベットベトにされて…。
他の生徒達とコルベールがフライで飛んで学校に帰る中、体中ベトベトにされたルイズは、トボトボと歩く、その後ろをのんびりした足取りで舌の長い生き物がついてくる。
学院に帰ってからすぐにルイズは、井戸に行って水を被った、冷たいのも気にせず。
すると通りがかりのメイドが心配して声をかけてきた。
そこへ、ベロ〜っと、追いついたあの生き物。
あっ、ベロリンガだ!っとそのメイドは言った。
ビックリしたルイズが聞くと、シエスタというメイドは、知っている限りのことを教えてくれた。
この生き物。名をベロリンガという。
とても
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