『ルイズが召喚したのが、モンジャラだったら?』
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それは、一言で言うならツルのような…、しかしツルにしては太すぎる青緑色の太い触手に塊だった。
しかし赤い小さな靴のような足があり、真ん中に目が二つ。モジャモジャと絶えず触手のような太いツルが蠢いている。しかし、目はあれど、顔というか、体全体の全容は黒くて分からない。
なにこれ?っとルイズもコルベールも、そして見ていた生徒達も思った。
やがてモジャモジャしたそれが、オロオロと周りを見回し始めた。そこでハッと我に返ったコルベールがルイズにコントラクトサーヴァントを促す。
ルイズは、仕方なくそのモジャモジャの塊に近づく、モジャモジャしたそれが、ピタッと止まりルイズを見上げた。
ルイズは、あら?大人しいのねっと思いつつ、コントラクトサーヴァントの儀式に入った。
呪文を唱えながら、杖をモジャモジャした塊の上に掲げると…、急にツルが伸びてきて、杖を絡み取った。
何するのよ!っと怒ったルイズが杖を奪い返そうと手を伸ばすと、手と腕をツルで絡み取られ、そのまま伸びてきたツルによって首を絞められた。
うぐっ!っと苦しんでいると、モジャモジャがキッと睨んできて、体から粉を吹き出した。
粉を吸い込むとたちまち眠くなり、ルイズは倒れ込む、モジャモジャした塊の上に、その際に口がモジャモジャのそれに当たった。
コルベールが魔法を使い、ツルを切り裂いて解放すると眠り粉で眠らされたルイズが地面に倒れ、モジャモジャした塊は、ルーンが刻まれる痛みにジタバタ暴れた。
次にルイズが目をさましたのは、保健室だった。
コルベールがだいじょうぶかと声をかけてきたので、だいじょうぶだと返事をする。するとベットの傍らに、あのモジャモジャした塊がいた。
ツルの隙間にルーンが光っており、コントラクトサーヴァントが成功したようだとコルベールが言ってくれた。
しかし、なんの生き物か?っという問題が浮上。
コルベールが切れたツルを調べたそうだが、匂いからすると完全に植物であったらしく、自立性型の植物の一種ではないかと言っていた。
ツルを切られたはずの部位は、もう元通りの長さになっており、すごい勢いでツルは再生する構造らしい。
モジャモジャした塊がジーッとルイズを見つめている。点みたいな小さな瞳に大きくて丸い白目。絶えず動いているツル。
こちらに危害を加えてこないところからすると、ルーンの従属性が働いているようである。
ルイズが保健室から出て行く際も、後ろをトコトコとついてくる。立ち止まれば止まる。ちょっと可愛かった。
すると、モンジャラだ!っという驚いている声が聞こえた。
見ると、そこには一人のメイド。
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