『ルイズが召喚したのが、ポニータ(ポケモン)だったら?』
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ポニータに、ルイズは、泣き笑いの顔で独り言を言う。
あなたと、レースに参加したかったなぁ…っと。
そして背中を向けて去ろうとした時だった。
マントが引っ張られた。見ると、マントの端をポニータがくわえていた。
ルイズは、目を見開き、ポニータを見つめた。
そして、恐る恐るそのたてがみに手を触れると……、炎をすり抜け、その首筋に手が触れた。熱くなかった。
それを理解するのにたっぷり時間をおいて、ルイズは決壊したように泣いた。
そして、そんなルイズの顔をポニータが舐めた。
泣き止んだルイズは、ポニータにありがとう!っと感謝し、抱擁した。
そしてギリギリのところでレースの受付に申請したのだった。
レース当日……。
ルイズの両親も見に来ている中、ルイズは、堂々と背筋を伸ばして、ポニータの背に乗っていた。これまでの傷などは、キュルケとタバサが気を使って秘薬をくれたので癒えている。でないと手綱を握れないからだ。
ポニータの幻獣のような美しい姿に、会場の観客席は釘付けだ。参加貴族の中には、幻獣を参加させて良いのかとレース本部に抗議していたりしていたが、魔法で調べた結果、幻獣ではないということで却下されていた。
そしてレースのスタート位置に付く。
合図と共に、駆け出したポニータと他の貴族の馬たち。
レースのために鍛えられた馬が参加しているため、抜きつ抜かれつのデッドヒートとなった。
しかし、レース終盤で魔法による妨害があり、ポニータが一気に失速した。
その直後だった。
ポニータの体が白い光に包まれ、一回りほど大きくなった。
そして現れたのは、一本の角を持つ美しく立派な炎の馬、ギャロップだった。(名前はあとでシエスタから聞いた)
最下位まで落ちていたが、ポニータを越える長く強靱な足が生み出すスピードが他の馬をごぼう抜きし、ハナ差でギャロップとルイズの勝利となった。
なお、このあと、魔法による妨害工作をした貴族は工作員もろとも、しっかりと処罰され、ルイズはギャロップとともに表彰台に上がった。
厳しいルイズの両親が、ルイズがどれほど努力してギャロップ(ポニータ)との絆を生んだのかコルベールらから聞いて、よく頑張ったなっと褒められた。
キュルケ達からも評され、胴上げをされたりと、ルイズにとっては、大変な日となった。
もみくちゃにんされながら、堂々と立っているギャロップの傍に来て、首筋を撫でて、感謝すると、ギャロップは、ルイズの顔を舌で舐め、顔をスリスリと擦り付けてきてくれた。
ルイズは、使い魔との絆を築けたことが何よりも幸せだった。
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