『ルイズが召喚したのが、ポニータ(ポケモン)だったら?』
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綺麗だっと、まずルイズは思った。
それは、一言で言うなら、馬。
けれど、ただの馬ではない。白に近いが黄色っぽいような体の表面の色、つぶらな黒い目、そして最大の特徴は、たてがみが炎だったことだ。
赤と黄色に燃えるそのたてがみが、ユラユラと揺れている。
やがて、キョロキョロと馬が周りを見回し始めた。
コルベールがルイズにコントラクトサーヴァントをするよう促し、ハッとしたルイズが炎の馬に近寄る。
すると、炎の馬はキッとルイズを睨むように身構え、ヒヒーンッ!と鳴いて炎を放ってきた。
突然のことに対応できなかったルイズだったが、コルベールが魔法を使いその炎からルイズを守った。
すると炎の馬が今度は突撃してきた。
そのスピードにルイズは、コンマゼロで頭で、あっ、これ避けられないっと思った。
炎の馬とルイズが接触しようとした直後、炎の馬の横から無数の氷の矢が当たり、炎の馬が横へ転がり倒れた。
タバサが、今だと小声で言った。
しかし、すぐに炎の馬は立ち上がり、タバサを睨む。僅かに目を見開いたタバサが続けざまに氷の魔法を放つが、炎の馬が放つ炎の壁で遮られて蒸発した。
馬の注意が完全にタバサの方に向いている隙を付いて、コルベールが酸素を操る独自の魔法を使った。
酸欠に陥った炎の馬が倒れ込む。コルベールが今のうちに!っとルイズに声をかけた。
辛そうにバタバタと暴れている炎の馬を不憫に思いながらも、ルイズは、コントラクトサーヴァントを行った。
炎の馬はルーンが刻まれる痛みに余計に辛そうに鳴き声を上げ、やがて気絶したのか動かなくなった。
コルベールが学院まで炎の馬を運び、大型の使い魔が入れれる舎の干し草の上に炎の馬を乗せた。不思議なことにたてがみの炎が燃えているにもかかわらず、干し草も舎の木造建築を燃やすこともなかった。
ルイズは、炎の馬のそばにいた。
進級のためとはいえ、酷いことをしてしまったとは思っている。見た目からして氷が苦手そうだったのに喰らって、さらに追い打ちをかけてルーンを刻まれて目を覚まさないのだ。
不思議な炎だな…っと思いつつ、干し草も木も燃やさない不思議な炎に触れようと手を伸ばそうとした。
その直後、背後から、ポニータだ!っという声が聞こえた。振り返るとそこには夕食を入れたバスケットを運んできたメイドのシエスタがいた。
見たことも聞いたこともない馬なので、聞いてみると、なんでも曾祖父が飼っていたらしい非常に珍しい幻獣のような馬で、曾祖父亡き後は、馬小屋から逃亡して近隣の森に住み着いたと言われており、ごく希にその子孫と思われる炎の馬が見られ
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