第二章
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「胸を張ってね」
「入りますね」
「そうするわ」
こう言って実際にだった。
ボームは依頼を受けることをギルドの役人に行ってハーバード大学に行った、そうして学長室で学長であるロバート=ディケンズ六十近い男のゴーストの品のいい紳士の話を聞いた。
学長は二人を学長室に呼ぶとすぐに二人にコーヒーを差し出し自分も飲みだしてからこう言ったのだった。
「もう十人もです」
「行方不明になっていますか」
「はい」
こう言うのだった。
「まさに影も形もです」
「なくなっていて」
「そしてです」
「手掛かりもですね」
「残っていません」
こうボームに話した。
「ですから」
「それで、ですね」
「我々もどうしていいかわからず」
「この度ワテクシ達にですね」
「冒険者の方にと思い」
困ったときの何とやらだった、このことは大学も同じということか。
「それでお願いしましたが」
「ええ、では早速ね」
「調べられますか」
「そうさせて頂きます」
ボームはお姐言葉の訛りの敬語で学長に答えた。
「これより」
「それでは」
「ええ、ただ」
「ただ。といいますと」
「調べる際大学の中を自由に見て回っていいでしょうか、それも何時でも」
「はい」
学長はボームに大学の責任者として答えた。
「お願いします」
「事件の解決の為にですね」
「お願いします」
こうボームに言った。
「是非」
「それでは」
「はい、とにかく十人も行方知れずになっていて」
「大学としてはですね」
「極めて深刻にです」
「今回の事件を受け止められていますか」
「左様です」
その通りという返事だった。
「ですから依頼を出しましたし」
「それなですね」
「宜しくお願いします」
何時でも大学の中を自由に調べて回ってもらっていいからというのだ、尚学長は二人の素性を知らない。旅の冒険者と思っている。
「この度は」
「それでは」
ボームもコーヒーを飲みつつ答えた、そしてだった。
彼はコーヒーを飲み終えると早速ヘミングウェーと共に大学の中を見て回ることにした、だがその前にだった。
彼はまずは髪型と服を整えた、髪の毛はポマードでセットし服の埃を取り靴を磨きそうしてから出発したが。
その彼にだ、ヘミングウェーは言った。
「貴方は今もですね」
「ええ、身だしなみにはね」
ボーム自身も答えた。
「ちゃんとね」
「されていますね」
「いつも身だしなみは整えてクールである」
「それがですね」
「ダンディズムよ」
それになるというのだ。
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