第一章
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大学の怪異
ダンディ=ボームとドナルド=ヘミングウェーは今はボームの神託でアメリカマサチューセッツ州ホボストンに来ていた。
そのボストンに入りだ、ボームはヘミングウェーに言った。
「さて、お茶を飲んでもいいけれど」
「ボストンだからですか」
「ティーパーティー事件の場所だからね」
自分達が起きている世界のことを話すのだった。
「だからね」
「いや、それは違うのでは」
「ええ、わかっていて言っているのよ」
ボームにしてもというのだ。
「そこはね」
「貴方にしても」
「ワテクシは紅茶派でもね」
「レモンティーですね」
「ミルクティーじゃないのよ」
イギリス風ではないというのだ。
「だからお茶もね」
「イギリスではなく」
「アメリカのよ、コーヒーもいいわね」
「そうですね、では今はどちらを飲まれますか」
「紅茶ね」
つまりレモンティーだというのだ。
「そちらにしたいわね、そして飲む場所は」
「何処でしょうか」
「ギルドで飲みましょう」
ボストンのそこでというのだ。
「冒険者のね」
「神託である依頼がありそうな」
「そこに行ってね」
そしてというのだ。
「神託を探しながらね」
「そのうえで」
「そう、飲みましょう」
こう言ってだった。
二人はまずはボストンのギルドに入った、するとだった。
ボームは早速これはという依頼を見付けた、それでギルドの中にある木製の椅子に座って丸いテーブルを挟んで座っているヘミングウェーにレモンティーを飲みながら話した。
「ボストンといえば大学ね」
「こちらの世界でもですね」
「レッドソックスとね」
「この世界にもありますね、そのチームは」
「ええ、そして大学はね」
「ハーバードですね」
「そう、そのハーバードでね」
この世界のハーバード大学でというのだ。
「学生や先生達が行方不明になっていっている」
「そうした事件がですね」
「起こっているわ」
レモンティーと一緒にサービスで出されているドーナツ、オールドファッションのそれを食べつつ話した。
「もう何人もね」
「行方不明になっている」
「多分この事件の解決がね」
「貴方の神託ですね」
「ええ、そう思うから」
それでというのだ。
「これからね」
「依頼を受けてですね」
「大学に行きましょう、いやまさかね」
「ハーバード大学に入るとはですね」
「思わなかったわ、ワテクシ理系だから」
それでというのだ。
「行くとしたらね」
「このマサチューセッツではね」
「工科大学よ」
マサチューセッツ工科大学だというのだ、アメリカもっと言えば世界の理系の学問を牽引している大学だ。
「そこよ」
「天才科学者としてですね」
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