第一章
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背後にいるもの
ドナルド=ヘミングウェーとダンディ=ボームは今はヘミングウェーの神託でアメリカワシントン州シアトルに来ていた。
二人がシアトルに着いた時はもう深夜だったのでヘミングウェーはボームに対して真面目な顔で提案した。
「流石に深夜は何も出来ないので」
「そうよね」
ボームも応えた。
「もうね」
「はい、休むべきです」
「そうよね」
「ホテルを探し」
「今から泊まれるホテルある?」
「あります」
即刻だ、ヘミングウェーはボームに答えた。
「それも今私達がいるこの場所の近くに」
「それは都合がええわね」
「はい、ほなそのホテルに行きましょう」
「そこは奇麗なホテルかしら」
ボームはここで自分のダンディズムを第一とする嗜好を出した。
「そっちは」
「いえ、極めて安い木賃宿なので」
ヘミングウェーはボームにそこは断った。
「安く誰でも泊ることが出来ますが」
「お洒落ではないのね」
「はい、ですが今から泊まれます」
「そのことは大丈夫なのね」
「私がこの世界に来たての頃慈善事業もしていましたが」
宣教師の職業故にだ、ヘミングウェーは最初はそうしたことをしていたのだ。そしてそこからワシントン州の民衆の支持を得たのだ。
「その時にもです」
「お世話になったのね」
「はい、ですから」
「今夜はっていうのね」
「木賃宿に泊まりましょう」
「ではね」
野宿よりましだと解釈してだ、ボームも頷いた。こうして二人はその木賃宿に入ってそのうえでだった。
その夜は身体を休めた、そしてだった。
朝になると二人は宿に宿賃を払って出た、それからヘミングウェーはボームに対してこんなことを言った。
「さて、これからですが」
「ええ、ギルドか役所に行ってね」
「神託でありそうな話を探しましょう」
「相変わらず動きが速いわね」
「出来ることは次ら次に行い」
そしてというのだ。
「そうしてです」
「それからっていうのね」
「後で困らない様にする」
「貴方のやり方ね」
「何時何が起こるかわかりません」
真面目な顔と声でだ、ヘミングウェーは述べた。
「ですから」
「出来ることはなのね」
「全てやっておきます、では」
「ギルドか役所にね」
「行きましょう」
こうボームに言ってだった、ヘミングウェーはまずはギルドに冒険者ということで行ったがそこではこれといった依頼がなかった。
それで役所に身分を明かしたうえで市長のフランクリン=ウォーレンボブゴブリンの五十代の男である彼に話を聞くとだった。
市長は二人にだ、深刻な顔で話した。
「いや、実はです」
「実はといいますと」
「この街で最近勢いのあるケスネヨ社ですが」
「ああ、あの」
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